西郷理恵子の恋愛コラム/西郷 理恵子の恋愛情報

彼はあなたの運命の人?脱「運命の人」幻想(4ページ目)

世界にたった一人いる「運命の人」の存在を信じることで、恋愛や結婚においてある種の弊害が生まれてしまう可能性について考えてみます!『二人で生きる技術』の著者である大塚さんとの対談第2弾です!

西郷 理恵子

執筆者:西郷 理恵子

恋愛ガイド

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相手に求める条件は少ない方が良い

ひとまず「この人いいな」って思ったらとりあえず関係を始めてみて!
ひとまず「この人いいな」って思ったらとりあえず関係を始めてみて!
ガイド西郷:相手に求める条件についてですが、本の中では、「3つに絞るのが良い」と提案されていましたが、この発想も重要だなと思いました。
私は以前、100個の条件を挙げようと提案したことがあるのですが、もちろん条件を増やそうということではなく、「3つに絞ること」の目的は同じように、普段自分が意識していないレベルまで深く考え、自分が本当に大切にしたいこだわりに、気付くための思考のトレーニングになると思いました。

また、自分のこだわる条件を3つに絞ることで、「運命の相手」という完璧な人を探すよりも、まずは相手選びの選択肢を広げて、その中で見付けた相手と、いかに絆を作っていけるのかを具体的に模索していく方が、限られた人生の中で、現実的に、幸せな二人の生き方を追及できる、ということを大塚さんはお考えであると解釈しているのですが、それで宜しいでしょうか?

大塚さん:おっしゃる通りです。失敗する度に条件を厳しくしていくやり方は、どんどん付き合いを始めにくくなってしまうと思うんですよね。
僕は自分の周りでそういう人を何人も見てきました。「そのうち、結局そんな人なんていないんだ……」と思うようになり、歳をとってくると「そんな人が自分と関係を始めてくれるはずはない……」なんて諦めムードになってしまう。
結局、関係作りは技術が大切だから、ひとまず「この人いいな」って思ったらとりあえず関係を始めてみる態度が重要と思ってます。経験積まなくちゃ技術って磨かれない。本当にこの人とはダメだって思ったら別れればいいんですから、まずは踏み出すことが重要です。たくさん条件をつけて相手を探していると、ただただ相手を値踏みしているだけで時間がどんどん過ぎて行ってしまいますからね。

ガイド西郷:そうですね、人間関係にもある程度、場数で学んでいくこともあるので、まずは恐れずに始めてみればいいと思うんですよね!きっと、大塚さんの言葉を聞いて、背中を押された方はたくさんいると思います。貴重なお話をありがとうございました。

同性愛、異性愛に限らず、「二人の生き方」を目指す多くの人に座右の書となる1冊 ¥ 2,310 (ポット出版)画像をクリックすると書籍の詳細に飛びます!
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いかがでしたか? 
私自身も、以前は、生涯で一人だけの「運命の人」との出会いを信じていました。しかし、いろいろな恋愛、そして、結婚と離婚の体験を経た今は、大塚さんの主張にとても共感を覚えます。そして、今は、次のようなスタンスに変わりました。

自分の人生で、特別な存在になれる人は多くはないけど、数人はいて、一人とは限らない。その一人ひとりと真剣に向き合い、関係を深め、絆を作って生きたいと思うようにしています。

大塚さんの『二人で生きる技術』を読むと、 他にも気付かされることが本当にたくさんあります。「歩み寄るための心構え」、「パートナーとのセックスに関する問題」など、興味深いテーマが満載です。

2009年と同じ「恋愛観」や「結婚観」を、2010年に引きずる必要はないと思います。
今までの自分のスタイルで、成功を掴んできた方たちは、それを貫いていけばよいですが、来年こそ自分の恋愛・結婚における転換期にしたいと思う人には、迷わず手にとって読んで欲しいと思います。私が今年で一番お勧めしたい本を、本年最後の記事でご紹介できたことを本当に嬉しく思います。年末・年始のお時間のある時にぜひお読みください!


■本の詳細内容は、『二人で生きる技術─幸せになるためのパートナーシップ』(ポット出版)でも確認できます。

AllAbout同性愛ガイドの後藤純一さんも、この本を当事者の視点から、大変分かりやすく紹介しています。ぜひ併せてご覧ください!
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