恋愛の延長線が結婚ではない
パートナーとは、「この人はとても大事だな」とか、「この人は取り換えがきかない相手だな」という感覚でつながっていることが大切。 |
大塚さん:そうですね。関係って、この人はとても大事だなとか、あ、ちょっとこの人は取り換えがきかない相手だなという感覚でつながっていることが大切で、明日になったら、夢が冷めちゃうような「好き」という感覚だけでつながっていこうとするのは違うんじゃないかなって思うんです。いつの頃からか「恋愛」が続いていくことが、「結婚のイメージ」になってしまっているんですね。
ガイド西郷:それは、世の中に、結婚に関する情報が不足しているということなんでしょうか?
大塚さん:結婚というものに関して、自分たちなりにちゃんと考えるということが、なさすぎるんじゃないかな? ゲイとかレズビアンはそこに関しては考えざるをえなかったから、その「考えてきたこと」が蓄積されてきたんだと思います。
今回の本は、セクシュアリティを限定しないで、すべてのカップルに考えてもらう契機となるように書いたつもりなんですけど、正直に言えば、男女のことはよく分からないんです。だって、彼ら、彼女らがどうしていきたいのかも知らないし……。だけど、ゲイやレズビアンが考えてきた知恵には、応用できることがたくさんあると思うんです。