結婚相手の条件って何だろう? |
「結婚なんて、ようはスペックなのよ。」
スペックとはつまり商品の仕様のこと。デジカメで言えば、有効画素数がいくつで、防水、手ブレ補正付き、顔認識もできますよ、そういう商品の価値を判断する項目のこと。
彼女が言うスペックとは、外見・年収・会社名・学歴・家柄のことで、これらの条件によって結婚は成立していく現実を見過ぎて結婚に対する夢を失ってしまったと言うのです。
もちろん、これらの項目を全て否定するつもりは毛頭ありません。具体的な相手がいなければ、誰だって理想は持っているものですし、お金がなければ心も平穏ではいられないものです。
しかし、これらのスペックがどれだけ幸せな結婚を約束してくれるでしょうか? 経済的な基盤は大抵、会社に依存しています。もはや有名企業にいれば安定だという保障もありません。さらに順調に働いてはずの夫が突然心の病に倒れることも珍しいことではありません。なので、結婚において重要と思われたスペックは電子機器とは違い、ものすごく流動的なものです。
ただ、現実の結婚相手を決める場面では、その脆いスペックを重要視されている現実があります。繰り返しますが、それらの条件を加味することをいけないというわけではありません。
しかし、もし私達女性が「愛されること」を目指して恋愛し、「誰に幸せにしてもらうか?」ということを念頭に考えて、そのまま結婚生活に突入してしまったら、やはり夫婦生活は思い描いたものとは異なってしまうように思います。