列車の乗り方
駅に着いたら発着案内でホームの番線を確認
駅に着いたら、まず発着時刻表を探します。大きな駅では空港にあるような電光掲示板が目につくでしょう。出発時刻が近づいた各列車の行き先とホームの番線が表示されています。
電光掲示版がない場合は、黄色と白色のポスター大の紙が、駅のあちらこちらに張り付けてあるはず。黄色は出発、白色は到着の列車一覧です。黄色の出発時刻表で、行き先とホームの番線をお確かめください。
列車がホームに到着したら、車両の横の行き先案内を確認しましょう。金属のパネル、または電光掲示になっています。最終駅とともに、途中の主な停車駅の表示が表示されています。
スイスの鉄道は改札がありません。駅前の道路とホームの間に仕切りすらないこともあり、切符を持っていればそのまま来た列車に乗って大丈夫です。改札がないので、切符を持たずとも列車自体には乗れてしまいますが、無賃乗車はもちろん絶対にいけません! 車内で行われる車掌による検札では、スイスパスなど交通割引パスを持っていれば、それを見せればOKです。
座席の予約
快適な氷河特急の1等車両
- 予約必須(予約が必ず必要)
- 予約可能(予約もできるが、必須ではない)
- 予約不可
予約可能な列車は、時刻表では単にRのマーク。主要都市間を結ぶ急行列車などが該当します。基本は全席自由ですが、予約が入った座席には各座席に「予約済み」の表示が入るシステムになっています。
大きな荷物の持ち運び
鉄道旅行の場合、心配になるのが大きな荷物の持ち運び。スーツケースを引っ張りながら、駅の階段を降りたり上ったり……。特に女性やご年配の方などは、考えるだけで気が重くなりそうですね。この点スイスでは、大きな荷物の託送システムがとても良く整っているので安心。出発する駅の荷物の窓口で手続きを済ませれば、到着駅まで運んでくれます。このサービスのことを、現地ではドイツ語で「ライゼゲペック」と呼んでいます。料金は1個につき10フラン。荷物の到着は、翌日から翌々日になるため、2 泊分くらいの着替えは自分で運ぶことになります。
その日のうちに受け取りを希望する場合は、「ファスト・バゲージ」と呼ばれる特急便扱いもあります。料金は20フランで、主要駅の間限定で利用できます。原則として朝9時までに手続きを済ませれば、同日の18時以降に受け取ることが可能。
荷物の託送システムの利用は鉄道の利用者が対象になるため、スイスパスなど有効な切符が必要です。
それでは、これからスイスの絶景ルートを走る特別列車をいくつかご紹介しましょう。