クリストフ・オノレ監督インタビュー
児童文学や戯曲など多数の著作があり、作家としても活躍しているクリストフ・オノレ監督 |
クリストフ・オノレ監督:二つの理由があります。まず一つめは「クレーヴの奥方」には歴史的な位置づけがあるということです。「クレーヴの奥方」はフランスで最初期に描かれた長編小説で、フランス恋愛小説の基礎を作った小説といえること。
そして、もう一つの理由は、この作品が今でも読まれるべきもので、描かれている愛の物語は永遠のものだと考えるからです。みなさんはご存知ないかもしれませんが、フランスではサルコジ大統領は本を読まないと公言しています。「なぜ学校で「クレーヴの奥方」を学ぶのか、この小説を読んでも意味がない」と言ったことに対して、「そんなことはない」今でも語られる愛には意味があるんだということで、学校(高校)を舞台にしたんです。
■ジュニーのような女性は年代、国籍を超えた魅力があると思いますが、監督の前にジュニーのような女性が現れたら?
クリストフ・オノレ監督:私的なこと、私生活を話さなくちゃいけないんでしょうか(笑)?
■いえ、ジュニーのような女性は好みかどうか。
クリストフ・オノレ監督:女性としては現代的、普遍的いずれにしても魅力的だと思います。もし、ジュニーが目の前に現れたとしたら、いい友達になると思います。
『美しい人』のタイトルにこめられた意味とは?