国際結婚/国際結婚アーカイブ

必読!『海外で安心して赤ちゃんを産む本』

海外での出産には不安がつきもの。通院システムも日本と違うし、日々変わる体調や症状を外国語でどう伝えたらいいのか……。そんな時に頼りになる本がコレ! 海外出産のバイブルとなる1冊です。

執筆者:シャウウェッカー 光代

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海外出産のバイブル的1冊

『海外で安心して赤ちゃんを産む本』
『海外で安心して赤ちゃんを産む本』 ノーラ・コーリ著 \1,835(税込) ジャパンタイムズ

結婚して海外に住むのはまだいいけれど、海外で出産、しかも初産となると、とたんに不安を感じる方は多いのではないかと思います。ご自身が初めての経験のうえに、現地での通院・出産システムは日本と違うでしょうし、何よりも妊娠・出産に関わるさまざまな症状を外国語でどう伝えたらいいのか、そこがいちばん心配されるところでしょう。

この本は、精神医学ソーシャルワーカーであり、当サイトからもリンクしている海外出産・子育て情報ネット「Care the World」のオーガナイザーであるノーラ・コーリさんによって書かれました。

お父さんの仕事の関係で幼少の頃から海外転勤や引っ越しを何度も体験し、またご自身も外国での出産経験があるノーラさんは、さらに調査や諸外国に住む出産経験者約100名へのアンケートを実施。それらを元にまとめられた本書は、本文だけで226ページもあり、英語の対訳本ではあるものの、世界20数カ国の体験談がふんだんに盛り込まれていて、たいへんキメ細かい内容になっています。

コンテンツは時系列で妊娠の経過を追うようになっていて、要所要所に<用語集>と【会話例】が組み込まれています。これが重要!

たとえば<妊娠中期の用語>を見てみますと、「胎動」「逆子」「むくみ」「胸やけ」など使いそうな単語が続々出てきます。また、“医者や病院のスタッフが使う用語”という項目もあって、これらは英語の単語が先に書かれ日本語訳が付くというスタイルで表記されています。

同じく妊娠中期のページの【会話例】を見てみると、「内臓が圧迫されていて苦しいのですが」「私は35歳以上ですが羊水検査を受けたほうがいいでしょうか」「風邪をひいてしまいましたが、胎児に影響のない薬をいただけますか」など、実用性の高い例文が多数収録されています。そして、医者や看護師から言われる(聞かれる)可能性が高い事柄については、やはり英文が先にきて日本語訳が添えられています。

このような構成で、出産から産後までをカバーしています。大事な時に頼りのご主人がいつもそばにいるとは限りませんので、1冊お手元に備えておくと安心だと思いますよ。


次ページでは「目次」を見てみましょう。


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