私も知らなかった! スイスの通報番号
オシム監督の衝撃的なニュースに接して、まず考えたのは自分自身のことでした。
そして愕然……
「私もスイスで救急車を呼ぶ電話番号を知らないっ!!」
そう、向こうに行くと、いつも夫が一緒にいるか家に家族の誰かがいるという状況でしたので、自分が知っている必要があると感じたことが、実はなかったんですね(←深く反省)。
しかし、いつどんなことが起こるか分かりません。義理の両親だって、だんだん年を取っていくわけですし……。
例えば、夫だけ外出して、家に義母と私だけがいた時に、義母に何かがあったりしたら……。最悪、意識不明になることだって考えられます。日本と違って、あちらでは夫も私も携帯電話を持たないので、夫に頼ることもできません。
このように考えると、実に怖いことをやっていたのだなと、背筋が寒くなる思いでした。
自分と家族を現状をチェック
みなさんも、まずご自分と家族の現状を、冷静にチェックしてみてください。
基本的なチェックリストを考えてみました。
あなたが海外にお住まいの場合は「ご自分のこと」を、日本にお住まいの場合は「外国人の配偶者のこと」を、これでチェックしてみましょう。
■チェックリスト
□救急車を呼ぶ電話番号を知っている
□居住国の言語で状況を伝えられる
□居住国の言語で、自宅の住所orその時いる場所を伝えられる
□自分の名前と電話番号を伝えられる
ついでに以下のこともチェックしておきましょう。
□警察に通報する電話番号を知っている
□火事の時に通報する電話番号を知っている
■注意!!
国によっては「警察」「消防」「救急」の電話番号が全部同じところがあります。また、日本のように「消防」と「救急」が同じという国もあります。
そのような場合、“状況説明”がきちんとできるかということが、より大切になってきます。それによって、どの機関への要請であるかが分かるからです。
■対策のためのアイディア
・通報番号と必要最小限の伝えるべき内容(文章)を、一覧表にして書いておくといいかもしれません。パートナーと一緒に作ると、覚えやすいと思いますよ。
・ご自身または外国人配偶者が、まだその国の言語or日本語が得意ではない場合は、「私は○○語がよく話せません」などの一文も加えておくとよいでしょう。
・その国について書かれている旅行ガイドブックを1冊、常備しておくのもいいと思います。外国に暮らす方なら、日本で発行されたガイドブックを。日本に住む配偶者は、自国で発行されたものを。ほとんどの本に緊急時の対処法が書かれたページがありますから。
私も(緊急電話番号は覚えていませんでしたが)スイスの家には1冊置いてあります。
携帯電話を持っていると、ついそれだけで安心してしまいがちですが、オシム監督とご家族の身に起こった一連の事態を考えると、必ずしもそれが命綱となってくれるとは限りません。
この残念な出来事を、我々は教訓とさせていただきつつ、オシム監督の1日も早いご回復を心よりお祈りいたしております。
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