国際結婚/国際結婚アーカイブ

パートナーの家族との付き合い方 Prologue

結婚すると、パートナーの家族との付き合い方という問題が、急に現実味をおびてきますよね。国際結婚の場合、どんなところにその難しさがあるのでしょうか? シリーズ記事のプロローグです。

執筆者:シャウウェッカー 光代

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結婚と同時に生じる問題は……


2人だけの夢の世界……とはいかないのが、結婚生活の実情?
結婚すると、2人の結婚生活だけでなく、相手の家族とのお付き合いという問題が、急にクローズアップされてきますよね。結婚前はなかなか実感が湧かないこの問題ですが、結婚後は必ず悩むテーマの1つに、いつもランクインしてきます。

……それは相手のお国が変わっても、(付き合い方の違いはあるものの)必ず付いてまわることなのです。

日本人同士の結婚の場合、嫁姑問題に始まって、典型的なケースはよく耳にしますが、国際結婚の場合はどのような問題があるのでしょうか?

北米に多いオープン型


私たちが住んでいたカナダでいちばんよく聞いた話は、パートナーの家族が自分たちの家やアパートに遊びに来た時、まったく遠慮がなく、まるで自分の家のように、どの部屋にも勝手に入られるのが嫌だという不満でした。せめて一言断ってほしい、というのが妻側の言い分です。

それに対して、パートナーのご家族側の考え方は、「私たちは家族なんだから、どっちに行っても自分の家のように過ごすのが当然。うちに来た時も、遠慮しないで、どこでもどんどん使っていいのよ」というものでした。

そうはいっても、やはりご両親や義理の兄弟姉妹の家では、そう堂々とは振る舞えないものです。遠慮しているということではないのですが、そういう行動に日本人は慣れていないんですよね。
すると「遠慮するなんて寂しい、水くさい、私たちは家族じゃないの」……などと言われてしまったりするわけです。

こんなふうに“家族”として迎え入れてもらえるのは、たいへん嬉しいし、ありがたいことなのですが、それで一気に垣根を取り払えるというものでもありません。それなりの段階が必要ですし、夫婦のプライバシーも必要なのです。

その点、カナダやアメリカは、オープンというか大らかというか……。
フレンドリーでフランクなところが素晴らしい国民性なのですが、義理の家族としての距離感となると、双方のとらえ方に若干の違いがあるようです。


一方、アジアではこんなタイプのご家族付き合いが……


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