新潟県で展開される芸術祭「越後妻有アートトリエンナーレ」


先ごろ取材で訪れたのが、新潟県の妻有(「つまり」と読む)地域で大々的に行われている「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2006」というイベントです。

妻有は十日町市と津南町から成る約760平方kmの広大な地域。そこで3年に1度行われるのが「越後妻有アートトリエンナーレ」で、今年で3回目を迎えました。「トリエンナーレ」とは“3年に1回”という意味なのです。
2006年の開催期間は7月23日~9月10日まで。200組を超えるアーティストによる、約330点の作品(うち130点は第1、2回展の恒久作品)を鑑賞することができます。

この芸術祭は、新潟県と十日町圏域6市町村が協働で進めてきたプロジェクトで、いわばアートで地域起こしをしようというもの。ふだん何気なく目にしている風景---里山の自然と集落---や、時代の流れで廃校・廃屋になってしまった建物に、アートという息を吹き込むことによって、また新たな価値や魅力を見出していこうという試みです。

里山全体が美術館

棚田が美しい妻有の風景。この里山を舞台にアートの世界が展開される

実際に行ってみたら、まずその規模に驚かされました。芸術祭全体の規模もそうですが、個々の作品がまたすごい。発想がとてもダイナミックで、我々のもつアートの概念をはるかに超えています。

それもそのはず、この芸術祭には、40の国と地域から多くの外国人アーティストが参加しているのです。その芸術家たちが、妻有の里山の風景に触発され、それぞれのインスピレーションと手腕を余すところなく発揮しているというわけです。

だから、観ていて感じたんですよね。「これは、日本人よりもむしろ、現代アートが好きな外国の方に好まれるかもしれない」と……。

百聞は一見にしかず。代表的な作品の数々をご紹介しましょう。


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