デザイン一新は偽造防止のため
これは旧デザインの外国人登録証。次回の切替時から新しいデザインになる |
外国人登録証は、日本に居住する外国人の氏名、職業、在留資格などが書かれたカードで、身分証明書の役割を果たしており、16歳以上の外国人には携帯が義務づけられています。
詳しくは下の記事をご参照ください。
「国際結婚の諸手続き【7】 外国人登録」
デザイン一新の最大の理由は偽造防止のため。最近、外登証の偽造事件が相次いでいるのです。
そもそも外国人登録証は、法務省に外国人登録を済ませていることの証明書であり(つまり合法的に日本に滞在していることの証明になる)、これを持っていれば、銀行口座の開設や携帯電話の契約、賃貸住宅の契約などができるのです。
そのため、不法滞在者を相手にした“偽造ビジネス”が出現。大量の偽造外登証が不法滞在外国人に販売されていたことが明るみに出ました。
先月(5月)末にも、目黒区のマンションを拠点として偽造外登証を作っていた中国人2人が逮捕されたばかり。押収された偽造用のパソコンは、仲間から約600万円で購入し、技術指導を受けたのだそう。背後にはまだまだ大きな組織が隠されているようです。
こうした事態を受けて、今回のデザイン変更が決まりました。
ホログラムや特殊インクなど最新技術を導入
新しい外国人登録証は、法務省のシンボルマーク=桐の紋章をホログラムで浮き上がらせ、角度によって色彩が変化する特殊なインクを使用するなど、約20か所に最新技術を導入して、偽造防止を図っているそうです。サイズや記載事項は今までと変わりありません。
6月1日以降に新規で登録する人や再交付者から、順次、新しいデザインの外国人登録証に切り替えていくそうです。
現在、所有している人は、次の切替時(新規登録または前回の切替の日から5回目の誕生日より30日以内に行なう)に新デザインの外登証になります。
********関連サイト********
■国際結婚の諸手続き【7】外国人登録
■外国人登録に行ってきました!
■国際結婚の諸手続き【5】 配偶者が日本に住むには(1)
■国際結婚の諸手続き【6】配偶者が日本に住むには(2)
■国際結婚の諸手続き【8】 再入国許可