4位:自慢です……5%
「自慢です」に投票された方は5%でした。
投票に関する記事のなかでは、外国人のパートナーが自慢、人に見せびらかしたい、外国で暮らしていることが自慢というような場合に、ここに投票してくださいと書きましたが、単純に「国際結婚で幸せにやっていることが自慢」ということで一票入れられた方もいるでしょう。
これに関しては、特にコメントすることはないのですが、思うことが2つあります。
1つは、主に未婚の方へ「自慢したいために外国人の相手を探すのはやめようね」ということ。時々いるんですよね、こういう方が。つきあう相手の条件として、性格とか価値観の一致より先に「外国人であること」がくる人。これが先にきてしまうと、本質が見えなくなります……。
また、そういう思いでいる人ほど、往々にしてイメージ先行になっていますから、結婚後の現実とのギャップが大きい。それをまたすべて相手のせいにする傾向も、一部の人に見受けられます。
もう1つは、幸せな結婚生活や愛する夫・妻のことを自慢することが、普通のこととして、また微笑ましいこととして、自然に受け入れられるような社会になったらいいなあということです。
日本って、そういうことを口に出して言わないのが良しとされていますよね。逆に、へりくだる言い方のほうが好まれたりする。「愚妻」とか、古い言い方ですけど「宿六(「宿のろくでなし」の意)」なんていうのも、その例です。自分の妻や夫のことを、わざとおとしめて呼んでいるのです。そのまま他の言語に訳されたらエライことです。決して「愚かな妻」「ろくでなしの夫」と思っているわけではないのですから。
むしろ、愛情があってこその親しみを込めた呼び名なのですが、決して自分から「愛妻」などとは言わない。わざとおとしめた言い方をして、周りの人も、それで言葉の背後にある状況を想像し、夫婦仲のよさを察したりしているのです。
素直に言って素直に受け入れりゃあいいのにと思いますが、そういうところがなかなか面倒くさい。「うちは夫婦円満で」と言ったり、妻や夫のことをほめたりしようものなら、「アナタ常識ないんじゃないの?」という目で見る人さえいます。
自分の妻や夫を素直にほめることができるって、ステキなことだと思うんですけどね。人々の意識がだんだん変わってきてくれるといいのですが……。
「国際結婚って自慢?」の真実、いかがでしたか?
世の中の人が「自慢そう」と思っていても、当事者たちの実情はこんな感じです。
聞く側に何かしら羨望のような気持ちがあるとすれば、こちらが普通に話していても、“自慢している”ように聞こえてしまうこともあるかもしれませんね。
メディアに登場する国際結婚カップルには、妙に玉の輿が多かったり、豊かな生活ばかりがクローズアップされていることも、そうした羨望を生む一因となっているような気がしてなりません。
実際には、何年も里帰りをガマンして、夫婦で一生懸命働いているカップルは、決して少数ではないのですけれどね。
それと、第3位の“タイヘンな状況”に陥っている人が、友達に相談したいと思っても、相手に「いいじゃないの、国際結婚なんだから」とか「そんなこと言って、ほんとは自慢したいんでしょ」などと言われたときほど、情けなく悲しいことはないと聞いています。
もう誰にも悩みを打ち明けられなくなり、ますます落ち込んで、精神的に孤立してしまうことも少なくありません。
「国際結婚している人って自慢なんじゃないかな」というイメージを漠然と抱いていた方は、この真実の声を聞いて、多少なりとも実情を察していただけたら、うれしく思います。
私個人としてはすごく納得できる結果で、『あなたの一票』で聞いてみてよかったなと思いました。
投票にご協力いただいたみなさま、どうもありがとうございました。
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