Yokoさん「両親は初めは反対だったんですよ。特に母は絶対反対。理由は彼が外国人だから。もともと言葉も文化も違うのだから、本当の気持ちは "通じない" というのが母の考えでした。ところが父は、言葉は分からなくても "通じ合うものがある" と……。父には実績がありますからね(笑)
それで、私たちが挨拶に行く時まで、父が母に『大丈夫だよ、やっていけるよ』とよく話していてくれたらしいんです。それで母もだんだん反対する気持ちが薄れていったみたいなんですよ」
お父さんが味方になってくれたことが、大きな効果をもたらしたということですね。お父さんは彼を気に入った?
Yokoさん「父と彼はけっこう似ているので、それで気が合って安心したんでしょうね」
私「それって、Yokoさんがお父さんに似ている人を選んだということじゃないですか?」
Yokoさん「ああ、そうか! そうかもしれませんね」
翌99年5月に挨拶のために2人で日本に行った時は、もうご両親からの反対はなかったそうです。そして無事、親戚の方たちにも彼を紹介することができました。
ところでYokoさんがずっと外国に住むことについて、ご両親は何もおっしゃらなかったのでしょうか?
Yokoさん「特になにも言いませんでした。それまでも、カナダにいても両親にはよく連絡をとっていたので、"遠い"というふうには感じていなかったみたいです」
なるほど。距離の近さじゃなくて、心の近さのほうが大切なんですね。
私「Yokoさんから見た彼はどんな方ですか?」
Yokoさん「自分に近いものを持っている人かな、と思います。彼といるとすごく自然でいられるんですよ。 "私にリラックスを与えてくれる人" ですね」
その後、すべてが順調に整い、99年10月下旬、お2人はラスベガスで式を挙げました。Yokoさんがご両親をグランドキャニオンに連れていってあげたかったので、ラスベガスを選んだのだそうです。
そして1年後、待望の赤ちゃん誕生。出産の1カ月前まで大きなおなかでガイドをしていたので、日本からのお客様にびっくりされてしまったそうです。