デートに関しては‥‥
私たちの場合、お付き合いを始めた頃は2人とも学生だったので、いつもワリカンでした。私はそれでいいと思っていました。お互い、留学生という立場は同じですから。
私は、そのスイス人の彼のような状況(30代で、日本で編集者&ライターという仕事経験がある)だったので、やはりお金があると思われるらしく、「ごちそうしてくださーい」なんて感じで寄ってくる日本人の女の子がけっこういて、少々ウンザリした経験があります。
その子たち、親の仕送りで生活している人がほとんどでしたが、お金がなくなれば電話1本ですぐ振り込んでもらえます。
ところが私はそうはいかない。自分でコツコツ貯めたお金で来ていますから、いつも残高とニラメッコでした。
だから、よくこう思ったものです。「年齢や日本での経験に関係なく、留学生という立場は対等である」と……。
私と同じ様に、日本で仕事経験があり、自分で留学費用のすべてを捻出している人たちは、その点よく分かっていますから、気持ちのよいおつきあいができましたけど。
そんなわけで、デート時の支払いに関しては、私は彼に少し同情的です。やはり彼も自分のお金で来ているわけですから(しかもその専門学校 、留学生の授業料が高い!)、毎回彼女の分まで全部払うというのはできない相談でしょう。
もちろん、自分のほうが多く飲み食いしておいて、払うのはキッチリ半分というのなら問題ですが(これは相当ケチですよねえ。男としてのプライドもないし)、通常こちらでワリカンというと、自分がオーダーしたものの合計に税金とチップを加えて払うことを言います。いわゆる“お会計を別にする”というヤツですね。
現在は収入がないという相手の立場を考えれば、これもアリだと思います。
ただ、日本で男性が払ってくれるデートばかり経験していた人には、「えーっ、スイス人って‥‥!?」と思ってしまうかもしれませんね。