だからといって「じゃあ私も!」とは思わないように。彼に聞いてみると、けっこうトラブル処理をしているのである。最も多いのが、イヤらしいことを書いてきたり、人種差別的な発言だそう。悪質な場合は、しつこく何度も送ってくる。あと、同時に何人もの女性に同じメールを送り、大勢ひっかけようとしているケース。メル友はアナタ1人と思わせて、実は同じメールを大量に発信しているのだ。
こういう人たちに対する苦情は、主宰者である夫のもとに来るわけだが、彼は黙々と対処している。かなりの時間と忍耐を必要とし、私にはとてもできんと思うが、彼にとっては、一部の心無い利用者のために、アメリカの少年のような読者が求める国際交流の場を閉ざすことになるのは、もっとガマンできないことなのだろう。実際、大多数の人は、このサイトを通じて海外にメル友を見つけ、楽しくメール交換をしている。
今、日本では、メル友殺人という物騒な事件が起こり、改めて出会いサイトやメールフレンドとの付き合い方が問題となっているが、上手に利用すれば本当に楽しい国際交流ができるのだ。
そこで、夫からのアドバイスを最後にご紹介。これらのことに気をつけつつ、ステキなメル友を見つけてね。
<トラブルを避けるための注意事項>
・できれば文通用に新しいメールアドレスを作ったほうがよい(ストーカー行為防止のため)
・ メール交換を始めてすぐに自分の情報を全部与えない(日本人は無防備で、何でもすぐに書いてしまうそうだ)
・ 最初は本名を告げず、ニックネームやハンドルネームなどを使うこと。last nameもすぐには伝えないほうがいい。
・ 住所、電話番号を教えない。
・ 少しでも変なことを書いてきたら、返事は絶対に出さない。
・メール上で"いい人のふり"をするのは簡単なので、本当に相手がどんな人かを知るには時間をかけること。
・迷惑行為を受けたら、すぐサイトの主宰者に連絡する。
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