そば/そば関連情報

トラクターでそばの種まき(2ページ目)

そばの種まきが、何町歩にもなると、とても手で播いていては追いつかなくなる。種まきの機械化について、川越蕎麦の会が選択した道。

執筆者:井上 明


しかし、2003年からは、とうとう播種面積が一町歩(約3,000坪)に増大した。
とても手押し式シーダー(通称ごんべいさん)で扱える面積ではない。


一昨年から採用した方式は散播(さんぱ)である。一昨年はプロの手で散播器を
操作してもらったので、まずまず問題なく発芽にこぎついた。

ところが昨年は、会員が手分けして散播器を運転したため、著しく不均等な播き
あがりになってしまった。そこへあの雨台風が次々に来襲したのである。結果は
散々であった。



▲2005年からは農機を投入、6連を一発で播く


我々のワガママなソバ作りに、毎年付き合っていただいている農家が2軒、圃場
を提供していただいている原さんと、農機をオペレーションしてくださる加藤さ
ん。もう頭があがりません。

今年はついに、トラクターでシーダーユニットを牽引運転してしまおうというこ
とになった。
アップで見ると一目瞭然。ごんべいさんが6連セットされて2m近い幅を一発で播
種できる。シーダーの間隔(つまり畝間)も自由に調整がきき、さまざまな種子
に対応するという優れものだ。

一町歩の播種時間は2時間位であっただろうか。いやはやもの凄い効率だ。


▲ユニット前部には、作溝用のプラウがセットされている


▲ユニットを後ろから眺めてみると、ごんべいさんそのもの。

2002年までは、種まきの日は結構重労働を覚悟していたのだが、最近の急速な機
械化で種まきはどちらかというと「見学するもの」になってしまった。(笑)
しかし、最初からこれを使ってしまったら、農作業への感謝も、発明への驚きも、
さほど感じなかっただろう。

というわけで、2005年の種まきは無事に終わっている。実はこのあいだの台風14
号で一部が冠水し、若干被害が出た模様だ。おおむね順調に生長し、現在30cm位
の丈に育っていると聞いているが、その状況を画像とともに、数日以内に記事と
して報告したい。
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