大阪グルメ/大阪のイタリアン

オッティミスタ(大阪・肥後橋)(2ページ目)

イタリアン密集地帯、淀屋橋ウェストで人気のイタリアン。夜の月替わりのコースは季節の素材をたっぷりと使い、皿数・味ともコストパフォーマンスの良いコース。カウンター、個室など、使い勝手の良さも嬉しい一軒。

執筆者:渡部 功平

・静岡駿河湾産桜海老と国産タケノコのスパゲッティーニ 木の芽の香り
ここからパスタが2種となります。まずはオーソドックスなスパゲッティーニ。先ほどから桜つながりの、桜海老。日本では駿河湾でしか獲れない、一種のブランド海老と言えます。小海老とはいえ食材としてのパワーは強く、手打ちパスタなどと比べて、料理として弱くなりがちなスパゲッティーニをしっかり食べさせてくれます。

・富山産ホタルイカと若牛蒡のガルガネッリ
ホタルイカ。日ごろ食べ歩きをされている読者の方々も、この1ヶ月ほどはどこに行ってもこのホタルイカを見られた、そして食べられたことでしょう。しかし、どこに行ってもホタルイカというのはある程度おいしい。それは食材自体が持つおいしさなのでしょう。シンプルに、素直に料理したホタルイカはもう、それだけで美味。

2皿のパスタの中には必ず手打ちパスタを入れてくるこちら。この日、ホタルイカに合わせるパスタはガルガネッリ。中を空洞にして、外側にも溝をつけた、ソースとのまとまりがとても良いパスタです。

ソースの一滴一滴にいたるまでホタルイカの苦旨い味が行き渡り、それをパスタにからめていただく…。2皿のパスタは少量ではあっても(2皿あるので少量じゃないと困るのですが)、しっかりと主張してくる料理ばかりです。

・ヴァンデ産鴨胸肉のロースト 板持産焼き茄子添え
シンプルに仕上げられた、艶のある鴨肉。火入れはややレアめで、魚の火入れといい、シェフの料理への考え方が明確に表れています。シンプルで食べ応えのある料理。シェリービネガーの酸味に粒マスタードとレーズンを合わせたソースも主張しすぎず、この料理の主眼が鴨にあることに徹しています。

・ポンカンのシブースト 桜のソルベとフレッシュの柑橘フルーツを添えて
こちらのマネージャーを務める山口氏はフレンチをされていたこともあるそうで、イタリアンといえどもデザートは楽しみの持てるものを、とシェフと相談されているそうです。この日はシブースト。イタリアンで見ることはあまりないデザートで、ふんわりとした甘みのクリームに寄り添うように、フルーツが柔らかな甘みをもたらします。

写真
ちなみに、3月のコースのデザートは「高知産フルーツトマトのコンポートと滑らかなリコッタチーズのセミフレッド バジルのグラニータを添えて」(右写真)。セミフレッドの甘みとバジルのハーブ香が絶妙なマッチを見せ、こちらもちょっと変わったデザートが嬉しい一皿でした。

「満足感」を生む、素材の力

料理は王道を行きながらも、ところどころに遊び心を見せます。しかし、その軸足はやはりシンプルで素材をストレートに生かした料理。一皿を食べ終えた後に「ああ、○○を食べたな」と、そのメイン食材の印象がとても強い料理です。「おいしい」だけではなく、満足感もしっかり味わえる、イタリアンがここにあります。

レストラン
<店データ>
■「オッティミスタ
所在地:大阪市中央区北浜4-8-4 住友ビルNo4-1F
TEL:06-6233-7707
定休日:日曜・祝日
営業時間:11:30~14:00(ラストオーダー)
18:00~21:30(ラストオーダー)
交通・アクセス:地下鉄御堂筋線・淀屋橋駅から徒歩7分、地下鉄四つ橋線・肥後橋駅から徒歩5分、
HP:オッティミスタ
地図:Yahoo!地図情報
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます