決め打ちされた付けあわせを楽しむメイン料理
・魚料理:淡路産黒メバルのポワレ オマール海老のソース ネギのデギュスタシオンと共にそして面白いのが、付け合せ。オニオンヌーヴォー、新玉ねぎのピュレ、ペコロス、白ネギのフリッチェール、芽ネギと、すべて「ネギ」なのです。「ひとつの素材にしっかり合う付け合せって、それほど多くないと思うんです」という中多シェフ。この料理は、ネギというひとつの素材に、味はもちろん食感まで、さまざまなバリエーションを持たせているのです。
・お口直し:エルダーフラワーのグラニテ
・蝦夷鹿とフォアグラ、春キャベツのパートフィロ包み ジュ・ド・シヴルイユ
組み合わせでは、一見するとキャベツが負そうですが、そうではありません。鹿やフォアグラの味の「強さ」に、野菜の持つ「甘さ」。それぞれが違った持ち味の特性を生かしているので、打ち消し合わずに味を高めあっているのです。もちろん、肉汁を吸った春キャベツ、あるいは軽い食感のパートフィロに鹿のソース(ジュ・ド・シヴルイユ)を染み込ませるのもまた楽しい。
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