大阪グルメ/大阪のフレンチ

ル・カネトン(大阪・谷町六丁目)(2ページ目)

07年10月、谷町六丁目に鴨料理とフォアグラを看板に掲げるフレンチがオープン。「サクラ」仕込みの鴨料理をカジュアルスタイルでいただける、カリテ・プリな一軒。深夜2時までの営業も嬉しい、使い勝手の多い店。

執筆者:渡部 功平

鴨とフォアグラを組み込んだディナーコース

鴨料理の豊富さは特筆モノ。シャラン産仔鴨のロティ 緑胡椒のソース(3,780円)
鴨料理の豊富さは特筆モノ。シャラン産仔鴨のロティ 緑胡椒のソース(3,780円)
「ル・カネトン」の料理は、おまかせの5,775円・7,875円のコースと、各種アラカルト。コースにはフォアグラと鴨が組み込まれており、アラカルトにも前菜・スープ・メイン料理の他に、「フォアグラ料理」「鴨料理」というカテゴリがあり、看板への意気込みがうかがえます。冬にはジビエも扱い、牛肉の煮込みやブイヤベースも素晴らしいのですが、初訪問の方には、デギュスタシオンになっているコースをおすすめします。という訳で、今回は5,775円のおまかせコースをご紹介。内容は日替わりになります。

タコとオリーブのマリネ
・アミューズ:タコとオリーブのマリネ
こちらはフレンチとしては少し変わっていて、サービス料はなし。その代わりとなるのが、アミューズ・パン、そしてミネラルウォーター代としての315円。「サービス料や水代としてお金を頂くのが嫌だったんで…」というオーナーのこだわりだそうです。さて、そのアミューズとして出されるのがこちら。プリプリのタコとオリーブを軽くマリネした爽やかなアミューズ。オリーブの種も丁寧に取り除いてありますので、安心していただけるのも嬉しいものです。

・前菜:磯香るタルタル オマール海老のジュレ
料理の技術の良し悪しがストレートに出るのが、ジュレ(ゼリー)。その点、こちらは間違いなく素晴らしい。素材をいかし、爽やかな苦味が奥深い味を持っています。また、タルタルに使われている具、マグロや帆立など、4種の魚介とキャビア、アボカドのねっとり感がつなぎ、トマトの甘みを加え、少量ながらもたくさんの素材を味わえます。特に、海老の丁寧な加熱は、素晴らしいプリプリ感を生み、この料理のおいしさを際立たせています。

・フォアグラ料理:フォアグラのトーション ブリオッシュ添え
こちらの名物の一つ、フォアグラ料理はコースにも組み込まれています。フォアグラをトーション(布)で巻き、蒸し煮にしたもの。マンゴーやパイナップルなど、フルーツのコンポートと岩塩、そしてブリオッシュを添えるという、オーソドックスなスタイルで。この一皿のためだけにもワインをオーダーしたくなるような、しっかりした味付け。幸い、グラスワインの種類も充実していますので、共にいただくのがオススメです。

・カボチャのポタージュ バニラの香り
かぼちゃの甘みがしっかりで舌も満足、とろみもあるのでお腹も満足できるスープです。ちなみに、スープはアラカルトでも3種類用意されています。コンパクトなお店にも関らず、これだけ用意されていることに、レストラン出身ならではの矜持を感じさせてくれます。

次ページでは、いよいよ名物の鴨料理をご紹介します。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます