真実のパリにもなじむビストロ
「華の都」とは言いますが、ブランド街は、ほんの一部。地元の人はたいてい地味です。 |
通りを闊歩する人々のほとんどは、モデルのようなモードな服を着ている訳ではなく、ヨレヨレのTシャツにジーンズ。その通りにもゴミが散乱していて、昔ながらのけして綺麗とは言えない建物が立ち並んでいます。しかし、そういう雑多さを含めた街の「深さ」や「大きさ」こそが、パリの良さではないかとも感じます。
今回ご紹介する中津の「ガニュ・パン(GAGNE-PAIN)」は、そんなパリの街にあっても溶け込むであろう空気を持ったビストロ。特に左岸、セーヌ川~サンジェルマンのビストロやブラッスリーが並ぶエリアにはしっくり来るでしょう。昨年6月のオープン以来、本当の雑多なパリを愛する人たちが詰めかけ、賑わいをみせています。
田舎風鴨のパテ ルバーブといちごのジャム(1,050円) |
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