大阪グルメ/大阪のフレンチ

レストラン・ヴァリエ(大阪・福島)

ビストロの質・量は充実していますが、「レストラン」と呼べる店は希少な大阪。その中で、こちらは料理・雰囲気・サービス、そして「食」への想いを持った、本物の「フレンチレストラン」なのです。

執筆者:渡部 功平


※レストラン ヴァリエは移転しました。  最新情報はこちらの記事をご覧ください。

大阪で貴重な「レストラン」

白い壁や上品なネイビーブルーで構成された空間はれっきとした「レストラン」
白い壁や上品なネイビーブルーで構成された空間はれっきとした「レストラン」
大阪では「レストラン」と呼べる店は、それほど多くありません。「ラ・ベカス」や「ジャマン」のような、しっかりした料理とハイクオリティなサービスをいただける店はごくわずかです。料理自体の本質を重視するためか、大阪ではビストロの質・量はとても素晴らしいのですが、料理を含めたイベントとしての「食事」をトータルに楽しむためのレストランは、とても希少。その点、こちらはハレの日にも使える、紛れもない「レストラン」なのです。

この「ヴァリエ」の高井シェフは、料理に定評があった旧ホテルプラザの「ル・ランデブー」や南仏の二ツ星「ロワジス」などで18年の経歴を持つベテランシェフ。作り出される料理は、上質な素材を大事に、シンプルながらも奥が深く上質なもの。シンプルだけに、技術や料理にかける想いまで、しっかりしたシェフでないと作れないものです。

メニューの表紙記載も「レストラン・ヴァリエ」。レストランであることにこだわっています。
メニューの表紙記載も「レストラン・ヴァリエ」。レストランであることにこだわっています。
そして「レストラン」に不可欠な質の高いサービスを提供するのは、元ホテルプラザのチーフソムリエだった井上マネージャー。昔、TVで放送されたドラマ「王様のレストラン」に登場する“一流のギャルソン”、千石さんのような独特の雰囲気と、ホテル仕込みの素晴らしいサービス技術、そしてちょっとお茶目な性格の方。

質の高い料理と、絶妙なサービス、どちらも「レストラン」には不可欠です。

しかし、もう一つ、このレストランには魅力があります。それは、とても門戸の広いレストランであるということ。記念日や会食など、イベント時に使えるハレの日感たっぷりの高級素材を使った料理はもちろんですが、普段のデートにも使えるリーズナブルなコース(昼:2,620円~、夜:5,250円~)も用意してくれているのです。ペルドロー(山うずら)やコル・ヴェール(青首鴨)などの、秋真っ盛り! という旬のジビエメニューや、トリュフなどの高級素材に心惹かれながらも、今回はあえて5,250円の「ムニュ・デギュスタシオン」を2名でいただきました。

次ページでは、素材を重視し、高い技術と想いを込めた料理たちをご紹介します。
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