カフェ/カフェの特集記事

澤田洋史さんのラテアートと北米カフェ文化(4ページ目)

シアトルのラテアート選手権の優勝者、澤田さんにインタビュー。目の前で繰り広げられる超絶技巧は“エクストリーム・ラテアート”。イタリアの影響が濃いデザインカプチーノとの違いも教えていただきました。

川口 葉子

執筆者:川口 葉子

カフェガイド

初めてのラテアート選手権出場、そして…

2005年、シアトルで開かれたカフェとコーヒーの見本市を訪れた澤田さんは、そこでラテアート選手権に出会います。壁に貼り出された入賞ラテアートの写真を見て、「これならおれでも描けるんちゃう? 次回は出てみようか」と軽く思いついたのが出場のきっかけ。

「いざ出てみたら、全然できないんですよね。使ったことのない豆、初めて触るマシンで、具合がわからない。結果は全然だめだったけれど、そこで学びがあったんです。いろいろと気づいたことがあったし、他の出場選手たちのテクニックにも刺激を受けて、次はもう少しましにできるやろなと思った。そんなことの連続で、何度もチャレンジし続けることになったんです」

出場しているバリスタたちと仲良くなり、彼らが実際に働いているカフェに遊びに行ったりしながら、北米のリアルなカフェ文化を体感していった澤田さん。2007年にはベスト5に入るまでに腕を上げていましたが、チャンピオンシップ出場中に、日本で父親が病気のため急逝。

「帰国したらすでに葬式が終わっていて、仏壇にトロフィーも飾れませんでした」

そのことが澤田さんの闘志をかきたてたのか、翌2008年9月のシアトル大会で、8回目のチャレンジにしてみごとに予選、ファイナルとも1位に輝き完全優勝。現在はDEAN&DELUCAを退社し、バリスタトレーナー、カフェコンサルタントとして活動の舞台を広げています。

バリスタマガジン
澤田さんの優勝を報じるBarista Magazine

▼ちょっと面白いものを、と見せてくれた技は

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