食卓のエピソード
笠井さんのブログには、心療内科でのこんなエピソードが紹介されていました。“あんまり家族内コミュニケーションがとれていなかった患者さん。先日、「毎晩ちゃんと料理をするようにしたら夫と息子が帰ってくるようになって家族の会話が増えたんです」と嬉しそうに話して下さいました。
その笑顔と声のトーンにこちらまで嬉しくなってしまって、良かったですねー!とカウンセリング中ずーっとニコニコ。
家族が帰らないから料理をしなくなったのか、料理をしないから帰らなくなったのか…どちらが先かなんてわからないけど、淋しいコミュニケーションの悪循環を断ち切れるなにかがあるなら「たかが料理、されど料理」で試してみる価値はあるかもしれません。
個人的には、なにもとびきりおいしい料理だけが心を掴むわけじゃなくて、自分のために作ってもらったってことがなにより嬉しくておいしく感じる食卓なんだと思います。
その想いや行為は、お金を払っても買えない幸せ。おいしかったよ、と、ありがとう、でお返ししてあげて下さいね。”
師走のおうちカフェの献立
12月に届いたおうちカフェのご案内メールには「今月は、師走のお忙しい時期に“おうち”にお帰り下さる方々のため、いつも以上に『体にやさしい』お料理をご用意しています」と記されていました。
実際にいただいてみると、これが新鮮な野菜たっぷり、気取らないけれどしっかり手間ひまをかけた家庭の味で、本当においしかったのです。お酒などのお楽しみに対してストイックなわけでもなく、カウンターには可愛いフェルトのホルダーを着せたワインのボトルが並んでいました。
ワイン好きの夫と私は、まず赤ワインのボトルを1本注文して、「おうちごはん」のスタートです。以下、この夜いただいたお料理をご紹介。
「Shuko’s 砂肝のおつまみ」
コース外の別オーダーで、ワインにぴったりの肴をいただきました。コリコリの食感を生かして茹であげた砂肝をゆず胡椒ベースのマリネ液に漬けこんだお酒のお供です。