天国の台所、カフェヘヴンズ

BONNIE PINKの歌う『ヘヴンズ・キッチン』から名づけられたcafe HEAVEN'S(カフェヘヴンズ)。 曲はマンハッタン西側の「Hell's Kicthen」と呼ばれるエリアにインスパイアされたそうですが、”地獄の台所”とはなんとも物騒な地名ですね。
しかし、かつては倉庫などが建ち並ぶ犯罪多発地帯として知られ、ミュージカル『ウエストサイド・ストーリー』の舞台となったこのエリアも、近年はエスニックレストランが軒を連ねるファッショナブルな街へと変貌をとげ、地名そのままの店名を持つレストラン「Hell's Kitchen」なども人気を集めているようです。

cafe HEAVEN'Sは2005年10月、恵比寿駅西口(日比谷線入り口側)の五差路近くにオープンしました。音楽業界で活躍するオーナーがオープン前から決めていたことは2つ。店名と、『ヘヴンズ・キッチン』がスウェーデンでレコーディングされたことにちなんで北欧テイストのインテリアにすること。その根底には日本のモノと北欧のモノは相性が良く、しっくりなじむという認識がありました。

広々とした空間に配された美しい家具は、手作りのデザイン家具工房「静STUDIO」のデザイナー岩瀬氏にオーダーしたオリジナル。岩瀬氏は「コノイドチェア」で知られる世界的な木工家具作家ジョージナカシマの家具を作り続けてきた桜製作所の出身です。
カフェにゆったりと並ぶ岩瀬氏の椅子やテーブル、カウンターやコートハンガーは、素材にナラやタモ、マツなどの天然木を用い、木の風合いを最大限に活かすためクギを使わずに組み合わせ、蜜蝋で仕上げています。手のひらに心地よいそのぬくもりは自然の素材ならでは。

また、壁にはオーナーの好みにより、珍しい本物の深岩石を使用。大谷石とよく似た深岩石は、古くは蔵の壁材として利用されました。多孔質で多くの空気を含むことから温度・湿度を一定に保つことが可能で、自然の断熱材としての役割も果たしています。

▼オーナーがカフェで表現したかったものは…