可能な限り、からだに優しい素材を使って
大川さんが子ども時代に好きだったのは母親が作るホットケーキ。
「母は姉と私に決してスナック菓子を与えなかったのです。おかげで二人とも健康優良児として表彰されました(笑)」
もちろん、シュクルのスイーツも保存料等を加えず、ホストハーベストの心配のない国産小麦や、防カビ剤不使用のレモン、オーガニックのメープルシュガーなどを用いて作られています。
「焼き菓子が好きなのですが、焼きたての味は格別ですよね。お菓子作りの基礎は、実家のある伊豆高原のティールームで学んだのですが、そこで焼きあがったばかりのスコーンやパウンドケーキを温かいうちに食べて、焼きたてとはこんなにおいしいものかと衝撃を受けたのです」
ごてごてしたケーキは好きじゃないから、2~3個すんなりと食べることのできるシンプルで素朴なケーキを作りたいという大川さん。その魅力は、ご近所の風邪をひいた子どもが「ここのケーキなら食べられる」と、母親に連れられて訪れたというエピソードや、シュクルのショートケーキが新聞社のクリスマスプレゼントになったとき、当選したご年配のかたがわざわざお店に電話をかけてきて「こんなにおいしいショートケーキを食べたのは生まれて初めて!」と喜びの声を聞かせてくれたというエピソードからもうかがえます。