空の子供
カフェの窓側のソファには、紅茶を飲みながら店内の机に積んであった本のページを静かにめくる女性客がひとり。良い光景です。黒板のメニューに書かれていた「空の子供」という名前の紅茶に惹かれ、スコーンといっしょに注文しました。白いポットでサーブされた「空の子供」はキャラメルとオレンジフラワーの心浮きたつ香り。温められたスコーンはほろほろとこぼれます。
毎日の生活を少し楽しくしてくれる雑貨と本、丁寧であたたかなお茶とお菓子。十一月には、そんなカフェの愉しみがみっしりと詰まっていました。
札幌カフェシーンの牽引役FAB cafeの2階に、味わい深い古雑貨の並ぶカフェがありました。ポットでサーブされるフランス紅茶の名前は「空の子供」。