カフェ/カフェの関連情報

カフェロッソ CAFE ROSSO(3ページ目)

日本バリスタチャンピオンの門脇洋之さんの作るカプチーノは優雅でノーブル。おいしいエスプレッソの秘密、今後の計画などをおうかがいしました。

川口 葉子

川口 葉子

カフェ ガイド

ライター、喫茶写真家。著書に『東京カフェ散歩 観光と日常』『京都カフェ散歩 喫茶都市をめぐる』(祥伝社)、『街角にパンとコーヒー』『東京の喫茶店 琥珀色のしずく77滴』(実業之日本社)他多数。雑誌、Web等でカフェやコーヒー特集の監修、記事執筆多数。Webサイト『東京カフェマニア』主宰。

...続きを読む

23日目のコーヒー豆が一番おいしい!

目の前で、こともなげに、一瞬にして描きあげられる繊細なラテアート。一連の流れるような動作を身につけるまでに、いったい何千杯のドリンクが作られてきたのでしょう。

「実は、僕の方法では、どうしても作業台にコーヒーの粉がこぼれてしまうんです。大会では減点の対象になるのですが、それでもおいしさを優先したかった。決勝では味に照準を合わせた評価方法で採点してもらえたのだと思います」

決勝戦の前に、出場者たちはシアトルの練習会場で準備期間が与えられ、本番で使われるエスプレッソマシンと水を用いて練習をすることができます。

「2日間練習をしたのですが、その時点ではまだ自分の思い通りの味ができていませんでした。ガスが入った、にごった味に感じられました。本番で思い通りの味が出せたのは、それがちょうどコーヒー豆を焙煎してから23日目にあたったからだと思います」

エスプレッソ用の豆は、焙煎してから23日後が一番おいしくなると、洋之さんは豊富な経験に基づく持論を抱いています。豆の中のガスがちょうどいい具合に抜けて、きれいな味になるのだと。コーヒーの場合は、焙煎してから2週間以内が賞味期限と言われていますが…?

「コーヒーの場合は時間をかけてドリップしますから、ドリップの間にガスが抜けますが、エスプレッソは瞬間的に抽出するので、ガスがそのまま味の中に入ってしまいます」

なるほど! 聞くほどに精妙で奥深く思われるエスプレッソの世界。洋之さんはどのようにバリスタ修行をなさったのでしょうか。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 6
  • 次のページへ

あわせて読みたい

カテゴリー一覧

All Aboutサービス・メディア

All About公式SNS
日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
公式SNS一覧
© All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます