魚介や肉との相性も良好
『タスマニアサーモンのコンフィ ライムとオレンジ香るギリシア風野菜を添えて』 |
この料理に合わせた4番目のワインは、テラス・ガウダ社が造る「テラス・ガウダ」2008年。ブドウ品種はアルバリーニョを7割使用し、ロウレイロ2割とカイニョ・ブランコ1割を加えている。
ロウレイロはこの地方でロウレイラとも呼ばれ、月桂樹(ローレル)のような香りに由来する名である。これらはアルバリーニョとブレンドするのに定番品種である。ここまでの爽やかなワインから一転して、テラス・ガウダの白は少しソフトでコクがある。リアス・バイシャスでは珍しく、粘板岩が混じった土壌の畑だという。
『手長エビのグラチネ スタッフド・マッシュルームとリー・ド・ヴォーのソテー エシャロットのソース』 |
『仏ラカン産 ホロホロ鳥のロースト りんごと胡桃のソテー ジュとオリーブのソース』 |
『ハイビスカスのヌガーグラッセ 赤い果実のサラダ』 |
さてここまで、多皿コースと共に白ワインだけを7種類飲んだ。しかも4番目を除いてすべてアルバリーニョだけで造ったワイン。ところが退屈するどころか、リアス・バイシャスの豊かな個性そして多様性を発見することができた。フレッシュなアロマと酸味が豊かでアルコール度数は控えめ、そして米や魚介そして白身肉に合うのがリアス・バイシャスのワイン。おまけにフルボトルの実売価格が1000~2000円台中心とあれば、これは手頃で重宝しそうである。お買得ワインが好きなあなたなら、リアス・バイシャスの名は覚えておいたほうがいいだろう。
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