紅茶/紅茶葉の選び方・買い方

バングラデッシュの紅茶・ティトゥーリア

2000年からスタートした新しい茶園。バングラデシュにて、自然環境や資源を保持し続けるサステイナビリティをコンセプトにした、自然農法による茶栽培をしています。

桑原 珠玉

執筆者:桑原 珠玉

紅茶ガイド

茶園名“Teatulia”は“Tetulia”という地名から名付けられました。
バングラデッシュで2000年に誕生した茶園“Teatulia(ティトゥーリア)”。国土の大部分をインドに接するバングラデッシュは、そのほとんどが沼地やジャングルで、モンスーン被害もおこるという土地。

敷地内は車の使用も規制しているそうです。
未開拓の土地からスタートしたティトゥーリアという茶園は、自然環境や資源を保持し続けるサステイナビリティをコンセプトに、自然農法により茶の栽培を始めました。約1,400haの敷地の約310haに茶園を展開。広い敷地のなかの茶園であるため、周りからの飛散農薬の心配も少ないそうです。

茶摘みをするのは女性で、収穫は一日約30キロも。
牛を飼いその糞を肥料や燃料にしたり、薬用植物であるニームの木を茶樹のところどころに配して育てることで、害虫を駆除し無農薬で茶栽培。無農薬の茶栽培はバングラデシュで初めての取り組みとのことです。2005年には本格的な商業生産が可能となりました。


アッサム系の茶葉から作られる紅茶
個性的なフレーバードティーも展開


広大でフラットな土地で農薬や化学肥料に頼らないで作られる紅茶。
オーソドックス製法で作られた紅茶は、アッサムのようなはっきりした渋みがあり、水色は澄んだ明るい紅褐色。

これ以外にも、この茶園で作れらた茶葉をベースにアールグレイや、ハーブやフルーツチップと香料を加えた個性的な紅茶があります。ティトゥーリアブランドを展開するデコラージュではオリジナルのフレーバードティーが販売されています。
ベースとなる茶葉はティトゥーリアを使用。右下から時計回りに、「ウメ カクテル」、「マスカット」、「ハニーレモン」、「ピーチ&ベリー」、「アップルキャラメル」。
●マスカット(マスカットの香り)
紅茶、ドライマンゴー、レモングラス、オレンジピール、マリーゴールド

●ウメ カクテル(梅酒の香り)
紅茶、ドライキウイ、白ザラメ糖、マルバフラワー(ウスベニアオイ)が入っています。

●アップルキャラメル(キャラメルの香り)
紅茶、ザラメ糖ブラウン、サフラワー、オレンジフラワー、ローマンカモミール

●ハニーレモン(レモネードの香り)
紅茶、ハイビスカス、レモンピール、ヒース

●ピーチ&ベリー(ピーチの香り)
紅茶、ストロベリーダイス、パパイヤチップ、ストロベリーリーフ、ルバーブチップ

紅茶は、梅酒やレモネードといったそれぞれの香りがあります。水色はベースとなる茶葉の色の影響で明るく澄んだ紅褐色。ザラメ糖が入っているものもありますが、お好みで少し甘みを加えてもよいかと思います。風味はそれぞれことなりますが、はっきりした渋みがあるので、これらのフレーバードティーはミルクを入れてみるのもおすすめです。

■協力:株式会社 デコラージュ
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