白金高輪
落ち着いたアイボリーのエントランス

白金は五の橋商店街

レストランは立地や内装といったハードウエアでそれ独自の雰囲気を作り出す。銀座にあれば華やいだ印象が持たれ、住宅街にあれば静かな印象を感じさせる。いずれにせよちょっとした非日常気分になれるのはレストランの楽しみの一つ。白金高輪は五の橋にあるラシェリールは品の良い白い世界に包まれる、最近のお気に入りのレストランだ。

ご夫婦で営むこのアイボリーなレストランは、そのマダムの笑顔が特筆すべきほどの存在感を醸しだしている。ご夫婦で営む小さなレストランの強みはそこにある。それは決してベタなものではなく、適度な距離感のある洗練されたもの。ここは東京で最もお洒落なエリアといわれる白金だからそれも当然か。

フランス料理
夏にぴったりの魚料理
シェフであるご主人は実直に料理を作り続け、マダムは出来立ての料理を運び、ワインでゲストを心地よく酔わせる。二人三脚という言葉はこのためにあると言っていい。

私にとってこのレストランとの出会いは実に恥ずかしいものであった。昨年の夏のこと。友人達と初めてランチに伺ったときだ。汗をかきながら12時の予約時間ちょうどに到着。マダムの笑顔に迎えられ、予約の名前を伝えるとマダムの表情がちょっと固まってしまった。

その瞬間、私は「・・・もしかして1週間間違えたかも。。。」

フランス料理
軽めながら余韻の長いソースが特徴
不幸にして当たってしまったその予感。とは言え、せっかく来たので一人でランチでも思ったのだがあいにくその日のランチは満席。初めての食事は1週間後に持ち越されたという苦い?思い出がある。

その時のランチも実に印象的。金目鯛のブレゼは軽やかなソースにほんのりと浮かび、アルザスのリースリングと溶け合いつつ、五感を刺激する。軽い中に正確にフォンを取り、丁寧に仕上げている様子がよくわかるものだった。鴨のローストは写真の通り均等に火が入ったピンクの肉質が実に食欲をそそるものであった。

さて、それから半年以上の時を経て、久しぶりの訪問だ。