<2005年12月中旬に再訪>
シェフの誠意溢れる皿の数々は本当に安心してフレンチの楽しさを実感できるものばかり。手を掛けるところは時間をかけてしっかりと、逆に手をかけるべきではないところはそのままに。
混んでいるときと空いているときの差が激しいようだ。シェフやサービスと特に面識があるわけではないが、年明けはどこのフレンチ行こうかな、と思ってる方がいらしたら、ぜひお薦めしたい。
ここはゆっくりと寛げるとても居心地のいいレストランである。
そして、いつ行っても安心できる暖かなレストランである。
もちろん料理は最高だ。
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人気の白金エリアも、すこし外れて四ノ橋辺りとなるとまだまだ交通の便に恵まていない場所であることがわかる。ただし、食いしん坊にとって、どんな場所にあるのか、よりどんなうまいものにありつけるか?の方が重要だ。
友人から話を聞いて、食事に出かけたのがラシュエットブランシュ。三田の名店コートドール出身のシェフ、というだけでも堅実なブランドイメージが漂う。本日のお相手は、山形は銘酒「十四代」蔵元の親戚であらせられる友人と久しぶりの会食だ。
広尾からは寒い風が吹く中、ゆうに10分は歩く。黄色い幌が目印の小さなレストランを見つけると、期待感は自然に湧き上がる。
「何か、とてもあたたかそう」
店の中から溢れ出る暖かな灯りが、このレストランの存在を象徴している。華麗ではないが品があり、小さいけど主張がある、そんなインテリアを眺めつつ私たちはアラカルトメニューに見入る。前菜で2000円~、主菜で2500円程度~といったメニューは牛豚鳥以外にも鴨や猪、鹿などの野禽類が揃っており、選ぶ楽しさはひとしおである。
コース料理も6500円で用意されているが、ここはアラカルトで選びたい。一皿のボリュームもたっぷりのようで、メニューによっては一皿を2つに取り分けてのサービスもOK。違う皿をオーダーしてみっともなく突っつきあうより、最初から取り分けてもらった方がよっぽどスマートである。
さて、その料理は?!