4皿から構成されるスペシャリテ「野菜のコンポジション」。
目の前でパイの切り開ける坂井支配人。 |
香ばしく焼き色がついたパイの中には、タモギタケ、白霊茸(ハクレイダケ)、トキイロシメジ、トランペット茸、黒舞茸、白舞茸、ハナバラダケ、ピスタチオ、玉ネギ。それらは、なんとエスプレッソコーヒーのソースで仕上げられています。なので、この一皿の名前は、「野生のキノコ、玉葱のグラタン、ピスタチオのトルティエール セップ茸とコーヒーのほろ苦いソース」。底にたまったバターをからめれば、さらに豊かなコクを感じることができます。
ほくそ笑むような馴染みやすさを浮き立たせる大根のブレゼ。
水々しい生野菜の中に、まろやかなプレゼの甘さが広がり、ゆるい味わいを堪能できる一皿。クリームさながらのジャガイモのソースが、ほくそ笑むような馴染みやすさを浮き立たせます。
ガニェール氏のお得意は、一皿の中で行う足し算、引き算。
そんな引き算をしたかと思うと、カップの淵にはブラックペッパーをアクセントにした、ねっとりとした黄身の足し算。この小出しな計算も、ガニェール氏の得意とするところ。
ロースト香とトースト香を引き立てるセップ茸のアイス。
この上にのせられたセップ茸のアイスの溶ける速度がまたよく、椎茸を高級にしたような香りと味わいが、会話の間にジュレに馴染み、おいしさの境地へ到達します。アイスクリームはかなり後を引き、これだけ別に再度注文したいくらいでした。
次ページでは、ジビエ真っ盛り!蝦夷鹿のノワゼットをご紹介します!
【INDEX】
2ページ目:アミューズ
3ページ目:前菜「野菜のコンポジション」
4ページ目:メイン・ジビエ「蝦夷鹿」
5ページ目:デザート「柚子とフランボワーズ」