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アラサーゲームの実力!ウサギとハリネズミ(3ページ目)

イギリスのゲーム研究家のデビッド・パーレットによって世に送り出されたこのゲームは、サイコロを使わないユニークな双六。30年以上も遊び継がれているその秘密に迫ります。

執筆者:双六屋 カゲゾウ


行きつ戻りつレースは続く

ウサギとハリネズミ
スタート時に押し付けられているレタス。これもレース中のどこかで処理しておかないとゴールできない。
チーターの歌ではありませんが、行きつ戻りつレースは展開されます。

さらに悩ましいことには、最初に3枚配られるレタスカードを、レース中のどこかで消費せねばならなかったり、ゴールするにも、ニンジンの所持数の制限があったり(例えば1位でゴールするプレイヤーは、本数を10本以下にしておかねばならない)などのしばりがあります。

つまり、勝つためには、ニンジンの本数を適正にマネージメントし、状況に応じて優位な順位を確保するなど、戦略性が必要になってきます。

その一方で、特殊効果を発揮するうさぎマスなど、ハプニング性も十分盛り込まれており、運と技術が程よく溶け込んでいます。四半世紀以上遊ばれている秘密はこんなところにあるのかもしれません。

記念すべき第一回大賞作はイソップ童話だった

 ウサハリの考案者は、イギリスのゲーム研究家のデビッド・パーレットです。

ドイツでは『ウサギとハリネズミ(Hase und Igel)』でしたが、他国では『ウサギとカメ(Here and Tortoise)』というタイトルにもなっています。

ウサギとハリネズミ
うさぎマスに止まると、サイコロを振り、出目と順位の交わる部分の指示に従う。これによりハプニング性もゲームに盛り込まれている。
ウサギとカメ・・・・・・ そう、このゲームはあのイソップ童話がモチーフとなっています。

またウサハリで特筆すべきは、ボードゲーム界のアカデミー賞ともいえる『ドイツ年間ゲーム大賞』の第一回(1979)の大賞作という、記念碑的作品でもあります。
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