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アラサーゲームの実力!ウサギとハリネズミ

イギリスのゲーム研究家のデビッド・パーレットによって世に送り出されたこのゲームは、サイコロを使わないユニークな双六。30年以上も遊び継がれているその秘密に迫ります。

執筆者:双六屋 カゲゾウ

熾烈な生き残り争い

毎年、数百ものタイトルがリリースされるボードゲーム大国ドイツ。層の厚さ故に、押し寄せる新作の波に埋没せず、ロングセラーを続けることは容易ではありません。

1970年代に発表された『ウサギとハリネズミ』(以下ウサハリ)は、30年以上も販売されている稀有な作品。もやは「古典」といってもいい傑作です。

ウサギとハリネズミ

タイトル:ウサギとハリネズミ
原題:Hase und Igel
デザイナー:デビッド・パーレット
プレイ人数:2~6人
プレイ時間:45分位


息の長いタイトルだけあって、様々なパブリッシャーから発売されており、いくつものバージョンがあります。双六屋が所有のものは、2000年に発売されたABACUSSPIELE社バージョンのものです。

サイコロを使わない双六の代表的作品

ゲームのほうですが、プレイヤーはウサギとなり、いち早くゴールを目指す双六(レースゲーム)です。

ウサギとハリネズミ
レースゲームというシンプルな構造だが、コマを進めるのにサイコロは使わない。その代わりに・・・
双六のタイプをざっくりわけると、コマを進めるにサイコロを使うか否かに別れます。

ウサギとハリネズミ(以下「ウサハリ」)は、後者の代表的な作品といえます。

自分のコマは、手札のニンジンカードをプレイすることで進めることができます。

そしてこのニンジンカードの使い方こそ、他のゲームに類をみない、抜群にユニークなシステムとなっています。

コマの推進力。それはニンジンだ→
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