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ドイツ最高の知育ボードゲームはコレだ(2ページ目)

ボードゲーム大国ドイツ。そのクオリティの高さは子供用ゲームにまで及ぶ。見た目もナイスで、プレイもたのしい『オバケの階段』がドイツ一、いや世界一であるその秘密に迫る。

執筆者:双六屋 カゲゾウ


秘密3 子供でも分かるルールで大人でもたのしめる!

タイトル
このオバケのコマは、手前にある子供コマに被せることできる。これがゲームのキモ!
子供用のゲームなので、小さいお子様でもルールを理解できるほどシンプルです。それでいながら歴代の受賞作を遊んでみれば、大人が遊んでみても十分おもしろいのがわかるはずです。

『オバケの階段』はすごろくです。サイコロを振り、自分が担当する子供コマを移動させ、階段の最下層から頂上部へ最初にたどり着いたプレイヤーが勝利するのですが・・・ 


が、SDJ受賞作が、単なるすごろくのはずがありません。ゲームを盛り上げる一ヒネリがあります。それは・・・


あれっ! どれがオレのオバケだっけ?

オバケの階段
やべ! 子供相手に手加減するつもりが、本気で自分のコマがわからなくなった!?
サイコロの目の中にオバケマークがあり、これを振ってしまうと、子供コマにオバケを被せるのです。

ここがポイント! オバケのコマの内部は空洞でになっており、子供コマとは磁石によって吸い付き合い一体化します。


ゲーム中盤には全員がオバケになってしまっていることでしょう。この後さらにオバケマークを振ってしまったら・・・ ボード上のオバケとオバケを入れ替えるのです! もちろんゲームの途中でオバケの中身を確かめることは禁じられています。


つまり誰がどのオバケを担当していたかをちゃんと憶えておかないと、自分がゴールにたどり着いた(と思って)オバケの中身を確かめてみたら別のプレイヤーのコマだったなどということがあります。(この場合、勝利は別のプレイヤーのものになります)お子様が遊ぶのであれば、たのしみながら記憶力を養えることでしょう。


えっちらおっちら、階段を登っていくオバケたちのユーモラスな姿と、ゴールのオバケの中身が明かされる瞬間にプレイヤーたちにもたらされる悲喜交々のドラマ。これらがこのゲームの最大の魅力です。


秘密4 ゲームの世界を広げる仕組み

タイトル
基本のボードの横に、拡張版のボードを継ぎ足したところ。ビンに封じ込められてしまったオバケは動くことがでいない!
ボードゲームには基本のセットにプラスして、追加のセット(拡張版)を買うことでさらにゲームの遊び方を広げるという方式があります。

『オバケの階段』にも拡張版があります。これには階段の段数を増やすためのボードと、追加のオバケが2匹と(基本セットでは4人ゲームだが、拡張版があれば6人まで遊ぶことができる。)オバケの動きを封じ込めてしまう緑のビンが入っています。

実はビンはプラスチック製なのですが、エコ重視という原則を守りつつも、ゲームたのしくグレードアップするのであればこれくらいの逸脱はギリギリセーフなのでしょう。


『オバケの階段』は、見た目、ルール、ギミック(仕掛け)が見事に融合している非常に優秀なゲームです。一度遊んでもらえれば、これが子供ゲーム部門で受賞された理由がすぐに合点いくことでしょう。



本日のボードゲームに込められたドイツ魂な関連・参考サイト

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