『大乱闘スマッシュブラザーズX』

誰もが認めるWii最大の期待作、『大乱闘スマッシュブラザーズX』がいよいよ本日発売となりました。いま、あえて「誰もが認める」なんて書きましたが、じつは『スマブラ』はニンテンドウ64で第一作が発売された当初は、必ずしも「誰もが認める」ゲームではありませんでした。

『スマブラ』というゲームが、全世界で待望されるシリーズにまで成長した理由はどこにあるのでしょう。いったいどこが、そんなにスゴいのでしょう。当記事では、『スマブラ』誕生の舞台裏を探ってみることにしましょう。

任天堂オールスター「勢ぞろい」の理由

『ニンテンドウオールスター! 大乱闘スマッシュブラザーズ』(ニンテンドウ64)

初代『スマブラ』の企画がスタートしたのは、1996年の10月ごろ。ニンテンドウ64が発売された直後の時期でした。企画当初は、任天堂のキャラクターたちが登場すると決まっていたわけではありませんが、「敵にダメージを与えると次第にふっとびやすくなり、場外に吹っ飛ばせば勝ち!」というアイデアは当初からすでに出来ていたものでした。

そもそも『スマブラ』は、いわゆる「格闘ゲーム」とは一線を画すようなゲームを作りたい、というコンセプトから生まれた側面があります。格闘ゲームというと、初心者には技のコマンド入力が難しそう……とか、昔からのファンには敵いそうにない……とか、そういうイメージをどうしても持たれがちですよね。しかも格闘ゲームは、まず業務用ゲーム機(アーケード)で人気が出てから、家庭用ゲーム機に移植されるパターンが多いですから、格闘ゲームを最初から家庭用ゲーム機向けに作っても、認知されるまでが大変だったりするのです。

だからこそ、『スマブラ』は格闘ゲームらしくない2つのボタンと方向の組み合わせによるシンプルな操作になり、広く認知してもらうために任天堂のキャラクターたちが総登場することになったのです。

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2ボタンといっしょに十字ボタンを押せば「通常ワザ」、1ボタンなら「必殺ワザ」を出せる(Wiiリモコンを使う場合)。これさえ理解していれば、『スマブラX』のほぼすべての技を出せる。

「勢ぞろい」は、そう簡単にできることじゃない

任天堂が発売するゲームなんだから、任天堂のキャラクターを「勢ぞろい」させるのは簡単でしょ? ……そんな風に思ってしまう人も、いるかもしれません。しかし実際には、『スーパーマリオ』や『ポケットモンスター』などの作品にはそれぞれ原作者が存在し、たとえ任天堂であっても原作者の許可なしにはキャラクターを別の作品に登場させることはできないのです。

つぎのページでは、「勢ぞろい」が実現するまでの道のりを探ります。