Wiiリモコンを「無理に使わない」大切さ

「Wii」

Wiiというゲーム機に対する「期待」は、しばしば「不安」と紙一重だったりします。リモコン型の斬新なコントローラによって、さまざまなジャンルのゲームで「これまでにない面白さ」が生まれるという期待と、「これまでにあった面白さ」とは違うものになってしまうのではないか、という不安。

実際、任天堂のシミュレーションRPG『ファイアーエムブレム 暁の女神』を例に挙げてみると、発売前には「リモコンで画面のマスをポイントするとしたら疲れそうだな」とか、「リモコンで剣を振ったりしたらファイアーエムブレムじゃないよね」とか、シリーズの最新作がWiiで登場することへの不安も少なからず聞こえてきました。

しかし、それはどうやら無用の心配だったようです。本作では、すべての行動をシンプルなボタン操作で行います。しかも、使用できるコントローラはWiiリモコンだけでなく、「クラシックコントローラ」やゲームキューブ用のコントローラでも遊ぶことができます。……このことは、じつは大きな意味があるように思えるのです。

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本作はWiiリモコンを横に持っても遊べます。右写真の「クラシックコントローラ」は、本来はWiiでファミコンやスーファミといった歴代ゲーム機のソフトを遊ぶためのもの。

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任天堂が誇るシミュレーションRPG『ファイアーエムブレム』の最新作。難易度の選択や直感的なルール説明で、初心者でも安心してプレイできます。

Wiiリモコンを「無理に使わない」こと、それはWiiリモコンを「うまく使う」ことと同じくらい、大切なことです。遊び手にとっても、作り手にとっても。

あのニンテンドーDSも、「2画面」「タッチスクリーン」という、Wiiリモコンに負けないくらい斬新な操作性で人気を集めましたが、その機能を「無理に使った」ようなゲームも発売当初はちらほら見受けられました。もちろん、せっかくニンテンドーDSでゲームを出すのだから、その機能を活かさないと意味がない!という遊び手や作り手の思いも、すごく理解できます。けれど、機能を活かすことに注力するあまり、ゲームとして面白くなくなってしまっては本末転倒ですよね。

最近では、ミリオンセラーを記録した『ファイナルファンタジー3』も、ニンテンドーDSの「機能を活かす」こと以上に、ファミコン版の「良さを活かす」ことに機能を使うことで成功した作品のひとつです。

Wiiでも『ファイアーエムブレム 暁の女神』のように、「これまでの面白さ」をさらに高めるようなゲーム作りを、「これまでにない面白さ」と同じくらい期待したいところです……!

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ひとたび倒れた仲間は二度と戦列には戻らず、出会いと別れを通じて「自分だけ」の壮大な物語が展開されていく。この緊張感も『ファイアーエムブレム』の魅力のひとつ。

(C) 2007 Nintendo
/ INTELLIGENT SYSTEMS
タイトル
ファイアーエムブレム
暁の女神
機種
Wii
メーカー
任天堂
発売日
2007年2月22日
価格
6,800円(税込)
ジャンル
ロールプレイングシミュレーション
プレイ人数
1人

【関連ページ】
『ファイアーエムブレム 暁の女神』公式サイト

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