ビデオゲームの革命──「レボリューション」
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レボリューションは専用の光ディスクのほか、ゲームキューブ用光ディスクにも対応。また、別売の小型アタッチメントを本体内部に取り付けることで、DVD再生機能も追加できる。 |
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任天堂の次世代機「レボリューション」は、先月の「E3」にて試作品の外観や、無線通信、ゲームキューブとの下位互換性など大まかな機能が公開されただけで、詳細なスペック値やコントローラの外観は公表されていません。三社のなかで、もっとも未公開の要素を秘めている次世代機です。
ところが僕は、このレボリューションにいちばん興味を抱かずにはいられません。その理由のひとつが、レボリューションの「バーチャル・コンソール」という概念。これまでのゲーム機では不可能だったレベルのゲーム体験を目指しつつ、ファミリーコンピュータから続く20年以上ものゲームの歴史にアクセスできる!という仰天仕様。
ファミコンからスーパーファミコン、ニンテンドウ64といった旧世代ゲーム機のソフトは、インターネットにつないだレボリューションにダウンロードして遊べます。現行のゲームキューブ向けソフトは、そのままレボリューションでも遊べます。これまでに発売された任天堂のすべての据え置き型ゲーム機の作品が、レボリューション1台で遊べることになるんです。
これだけでも、ファミコン世代の多いオールアバウトの読者さんにとっては即買い!でしょうか。実際、ビジネス誌から取材で来られた編集者さんも、その場に立ち会ったオールアバウトの広報さんも、正直ゲームに疎そうな方だったのですが、この「バーチャル・コンソール」には垂涎のご様子でした。
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ゲームキューブのコントローラは本体上部から接続。レボリューションのコントローラはワイヤレスで最大4つまで接続可能。 |
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そして、僕がレボリューションに、そして任天堂にいちばん期待していること。それは、これからも既存のゲームユーザーを満足させつつも、新たなユーザーを呼び込める環境とコンテンツを充実させてほしい、ということ。
それはまさに、年齢、性別、これまでのゲーム経験を問わず、世界中のあらゆる人々をゲームの世界に導く!というレボリューションの開発テーマ「オール・アクセス・ゲーミング」そのものです。
マイクロソフトやソニーの次世代機を見ていると、“エンターテインメント“としてのゲームは凄まじいものになる!ということはひしひしと伝わってくるのだけど、“ライフスタイル“としてのゲームはますます時代と逆行してしまうのではないか、という懸念があります。いくらゲームが面白くても、クリアーまでにやたらと時間を要したり、操作が複雑になってしまうようなことがあっては、その面白さを味わうまえにゲームを投げ出してしまうかもしれない、むしろ買うことすらしないかもしれないですから。
おそらくレボリューションの最大の秘密が隠されているであろう、そのコントローラの機能がどのようなものになるのかが、非常に楽しみです。レボリューションがゲームの幅を、ゲームユーザーの幅をよりいっそう広げてくれることを期待するばかりです。2画面、タッチパネル、音声入力といった斬新かつわかりやすいインターフェースを搭載したニンテンドーDSが、普段あまりゲームを遊ばない人たちにも受け入れられているように!
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来年の発売に向けて、新情報がしだいに明らかになっていくはず。当サイトでも趣味とお仕事を兼ねて、徹底的にお伝えしていきます! |
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※REVOLUTIONは開発コードネームであり、正式名称ではありません。前のページ:次世代ゲーム機が続々登場、いったいゲームはどーなるのか!?