場所の壁

スーパーマリオギャラクシー2の図
スーパーマリオギャラクシー2は、基本は1人プレイですが、もう1人がアシストするといった協力プレイも。リビングにあるWiiで遊んでもらうためには、こういう工夫が必要なのかもしれません。
もちろん、自室でWiiを遊んでいる人もいるでしょうし、リビングで長時間ゲームをする人もいるでしょう。でも、それは多数派ではないかもしれません。

特に、今はニンテンドーDS(以下DS)やPSPなど、携帯機が圧倒的に普及しています。DSやPSPなら誰にも気を使う事なく、邪魔されずに、じっくりとゲームに没入することが可能です。

そんな中で、Wiiで1人用のゲームを遊んでもらうということは、いつでも気兼ねなくできる携帯ゲーム機ではなくて、わざわざリビングにあるWiiを使ってでも遊びたくなるゲームを提供しなくてはいけない、ということです。

WiiスポーツやNewマリオWiiは、わざわざリビングで遊ぶ意味が十分にあります。みんなで1つの画面をみて一緒に遊ぶからです。それによって携帯ゲーム機にはない面白さがあります。では、1人用のアクションや、RPGなどは同様の価値を作ることができるのか、ということがポイントなのです。

PSムーブやNatalの難しさ

PSムーブの図
PSムーブやNatalを使ってみんなが楽しめるゲームを遊んでもらうには、みんなで楽しめる場所に置いてもらうことが必要になります。
この場所の壁は、何もWiiだけにあるわけではなく、全ての据え置きハードにとって重要な問題です。例えばPS3とXbox 360はそれぞれ新しいモーションコントローラーシステム、PlayStation MoveモーションコントローラとProject Natalを発表しています。Wiiのように、体の動きでゲームを遊べるようになり、これを使ってライトユーザーの取り込みを狙います。

この場合は、PS3やXbox 360が自室にあることが障害になります。新しいコントローラーシステムを使ったRPGやFPS、ということであれば問題はありませんし、実際そういうものも出てくるでしょうが、それはユーザー層をあまり広げないかもしれません。そして、家族みんなで楽しく遊べるようなものを使って新規層を開拓しようと思えば、その為にPS3の置き場所を変えるような力のあるゲームを提供しなくてはいけない、ということになってしまいます。

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で、結局Wiiと何がチガウの? PSムーブ。(AllAboutゲーム業界ニュース)

結局、Wiiも、PS3やXbox 360もそれぞれに合ったユーザー層を獲得していて、そこから層を広げようと思うと、場所の問題が大きく立ちはだかります。このことは、据え置きゲーム機の在り方を示唆しているのではないでしょうか。