WiiリモコンのPS3バージョン?

PSムーブで遊ぶ図
スティック型のコントローラーを振って遊ぶ姿は、どうしてもWiiを想起させます。でも、中身は全然違うものなんです。
「で、結局Wiiと何がチガウの?」そんな質問が、2010年秋頃にはとてもたくさん飛び交うかもしれません。ソニー・コンピュータエンタテインメント(以下SCE)から2010年秋に発売が予定されているPlayStation Moveモーションコントローラ(以下PSムーブ)。そのスティック状の見た目や、振って遊ぶ様子から、Wiiリモコンとよく似ているという印象を受けた人も多いのではないでしょうか。

では、実際のところどうなんでしょうか? PSムーブとは、WiiリモコンのPS3版、あるいはより精度の増したWiiリモコンというような製品なのでしょうか? 答えはNOです。Wiiリモコンと同じような使い方もできるというだけで、Wiiリモコンとは全く違う可能性を持った新しいコントローラーです。

というわけで今回は、WiiリモコンとPSムーブはここが違うよ、というポイントについてお話してみたいと思います。

リモコンじゃなくて、カメラ

PSムーブの図
コントローラーの先端にくっついている球体をスフィアと呼びます。PSEyeで撮影した映像から、光るスフィアを感知することでコントローラーの絶対的な位置を割り出します。
まず、最初に申し上げておきたいのは、PSムーブの肝は、あのスティックにスフィアと呼ばれる光る球がついたコントローラー、PSムーブ自身ではありません。

PSムーブには、加速度センサーやジャイロセンサーなど、コントローラーの動きを感知する為のセンサー類が内蔵されています。そういう意味では、大雑把にはWiiリモコンとWiiモーションプラスのセットに近いものと言えます。ちなみに、従来のPS3のコントローラーにも加速度センサーは内蔵されていました。あまり知られていないかもしれませんが、PS3でもコントローラーを振って遊べるゲームはいくつかあります。

しかし、ポイントはカメラです。PSムーブはそれ単体では完結せず、PS3用カメラ、PlayStation Eye(以下PSEye)と組み合わせることで空間の認識を可能にします。また、これによって、Wiiリモコンのポインティングデバイスのように画面のある位置を指し示すこともできるようになります。

言ってみれば、PSEyeで映像を取り込んでゲームに利用する際に、スフィアによる発光でコントローラーの位置関係を明確にしたり、各種センサーによってコントローラの向きや動きを正確に把握する役割を果たすのがPSムーブであると言えます。

PSムーブがPSEyeをサポートするものだと考えた場合に、スティック型のコントローラーで何ができるかではなく、カメラで何ができるかをイメージすることで、Wiiリモコンとの差は鮮やかに浮かびあがります。