オンラインマーケティングを意識したファームアップやはりグラフィカルに表示されると、印象がかなり違います。こういうものは楽しそうでなくてはいけません。新しいXMBは、背景がかっこよくなったり、フレンドからメッセージが来ているかを確認しやすくなったりといった変更がなされていますが、今回注目したいのは、PS3のオンラインショップサービスであるPlayStation Storeの更新情報を表示する方法です。今までも、インフォメーションボードという仕組みがありまして、XMB上でPlaystationStoreの更新情報を表示してくれましたが、基本的に文字情報での表示でした。しかし、今回から、それがアイコンでグラフィカルに表示されるようになったのです。なんだ、そんなことかと思われるかもしれませんが、マーケティング的には非常に重要なことで、文字情報で説明されるより、アイコン、サムネイルで視覚的な情報が入ってきた方が、遥かに興味をひき、購買意欲を刺激します。しかも、更新情報はPS3のゲームプレイ情報とリンクして表示されるらしいのです。例えば真・三國無双5 EmpiresをたくさんプレイしているユーザーのPS3では、真・三國無双5 Empiresの新追加アイテムなどが優先的に表示されるという具合ですね。つまり、バージョンアップ後は、自分が遊んでるゲームについて、PlayStation Storeのオススメ情報がアイコンつきで表示されるということになります。かなりオンラインマーケティングについて考えられています。何の為にオンラインマーケティングに力を入れているのでしょう、というのが予感の2つ目です。PSPでは積極的にフルパッケージをDL販売する方針先に発表されたPSP goは11月1日の発売。こちらも楽しみですね。やや、強引な感もありますが、大容量のハードディスクと、オンラインマーケティングのシステム、少なくともオンラインダウンロード販売そのものについて、かなり積極的に取り組まれていることは間違いありません。ただし、オンラインダウンロード販売といっても色々あるわけで、ゲームの追加アイテムに力を入れるのかもしれませんし、映像配信に力をいれるのかもしれませんし、初代PlayStationのゲームのアーカイブスに力を入れるのかもしれません。ただ、どうしてもPS3でパッケージソフトのダウンロードがあるかもしれない、と思わせる材料があります。2009年6月3日に行われた新型PSP、PSP goの発表です。PSPにおいては、UMDスロットを廃したPSP goの発売に際し、パッケージソフトのダウンロード販売をSCEのゲームを中心に積極的に行っていくことが既に宣言されています。これはあくまでPSPにおけるゲームソフトをオンラインダウンロードで購入できるようにするという主旨の発表ですが、SCEのオンライン販売に対する姿勢でもあります。【関連記事】PSP goの発表に欠けていた大切なもの(AllAboutゲーム業界ニュース)つまり、SCEというプラットフォームホルダーは同じコンテンツを店頭とオンラインダウンロードの両方のチャンネルで同時展開していくこともある、ということです。この姿勢を発表することは、既存流通、つまりゲームを売るお店との関係を考えるとかなりリスキーな部分もあるのですが、PSPに関しては、やりますと宣言したわけです。であれば、PS3のソフトだってダウンロード販売してもおかしくはありません。いかがでしょう? PS3でも、パッケージソフトの販売があるかもしれない、そんな予感が少しはしてきましたでしょうか? 最後に、これを踏まえた上でハードメーカー3社のパッケージソフトのダウンロード販売に対する姿勢について触れておきたいと思います。前のページへ123次のページへ