ゲーム業界ニュース/ゲームニュース講座

アイセンサーがオイルでかすむゲーム特集(2ページ目)

コントローラーを握り締めて、こぼれ落ちる涙をぬぐいながらゲームをしたっていいじゃない! 心に響く物語をもった、感動できるゲームをご紹介します。

田下 広夢

執筆者:田下 広夢

ゲーム業界ニュースガイド


美しい日本のアクションアドベンチャー 大神

大神の図
主人公のアマテラスは白い犬の姿。言葉をしゃべらないからこそ、ぐっとくる場面もあります
お次はカプコンからPlaystation2用に発売されているアクションアドベンチャー、大神をご紹介しましょう。このゲームは、日本の神話やおとぎ話をモチーフにしています。プレイヤーは犬の姿をした伝説の大神、アマテラスとなり、復活した大妖怪ヤマタノオロチによって荒れ果て、暗闇に閉ざされた世界を元に戻すべく、絵師として全国行脚する小さな妖精イッスンと旅にでます。

道中出てくるのは花咲かじいさんに舌切り雀、乙姫様に桃太郎と、日本人なら誰でも知っている物語の登場人物達。悪い妖怪を退治してみんなを助けてあげると、荒れ果てた大地に生命が宿っていきます。その様子たるやマップのはじからはじまで清流に溢れ、草は萌え、花びら舞い散るという、絢爛たる美しさ。まるで動く浮世絵のようなその風景だけでも、感動ものですが、このゲームはそれだけでは終わりません。

ゲームを進めていく中で、イッスンが、そしてゲームの中で出会った1人1人の登場人物が、犬の姿で何もしゃべらないアマテラスと心をかわし、物語を紡いでいきます。それらが大きなうねりとなって涙と共に迎えるラスト。ああ、本当に日本人でよかったと思える作品です。

【関連サイト】
大神(公式サイト)

ゲームにおける最高のジュブナイル グランディア

グランディアの図
プレイした人にだけ分かる号泣シーン。ガイドはこれをプレイした当時声を出して泣いていました……
ジュブナイルとは、若い時代の、少年や少女の、というような意味ですが、そこから児童読み物という意味でも使われます。セガサターン用、そして初代Playstation(以下PS)用にゲームアーツから発売されたグランディアは、冒険を夢見る少年少女が成長していく過程を描いた、まさにゲームにおけるジュブナイルです。

このゲームの魅力はなんといってもその豪快な設定です。想像してみてください、あなたの住む世界には、行き止まりがあります。それは空高く伸びる巨大な壁で、世界の果てと呼ばれていました。世界はそこでお終いなのだと、そう考えられていました。しかし、それを信じなかった少年がいます。世界の果てを越えてやろうと思った少年、それがこのゲームの主人公であるジャスティン、あなたです。

冒険者を志す14歳の少年ジャスティン、幼馴染の少女スー、2人と出会ったプロの冒険者フィーナ。たくさんの出会いと別れを繰り返しながら世界の果てへ、そして世界の核心へ近づいていきます。王道と言っていい成長物語、未知のものを確かめに行きたいという単純かもしれないけど本当の冒険心、少年と少女と仲間達のまっすぐな思いに、何度も何度も涙がこぼれる、そんなゲームです。

【関連サイト】
Game Arts(PS版グランディア公式サイト)

最後に、感動するゲームの、音楽についてお話したいと思います。
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