美しい日本のアクションアドベンチャー 大神
主人公のアマテラスは白い犬の姿。言葉をしゃべらないからこそ、ぐっとくる場面もあります |
道中出てくるのは花咲かじいさんに舌切り雀、乙姫様に桃太郎と、日本人なら誰でも知っている物語の登場人物達。悪い妖怪を退治してみんなを助けてあげると、荒れ果てた大地に生命が宿っていきます。その様子たるやマップのはじからはじまで清流に溢れ、草は萌え、花びら舞い散るという、絢爛たる美しさ。まるで動く浮世絵のようなその風景だけでも、感動ものですが、このゲームはそれだけでは終わりません。
ゲームを進めていく中で、イッスンが、そしてゲームの中で出会った1人1人の登場人物が、犬の姿で何もしゃべらないアマテラスと心をかわし、物語を紡いでいきます。それらが大きなうねりとなって涙と共に迎えるラスト。ああ、本当に日本人でよかったと思える作品です。
【関連サイト】
大神(公式サイト)
ゲームにおける最高のジュブナイル グランディア
プレイした人にだけ分かる号泣シーン。ガイドはこれをプレイした当時声を出して泣いていました…… |
このゲームの魅力はなんといってもその豪快な設定です。想像してみてください、あなたの住む世界には、行き止まりがあります。それは空高く伸びる巨大な壁で、世界の果てと呼ばれていました。世界はそこでお終いなのだと、そう考えられていました。しかし、それを信じなかった少年がいます。世界の果てを越えてやろうと思った少年、それがこのゲームの主人公であるジャスティン、あなたです。
冒険者を志す14歳の少年ジャスティン、幼馴染の少女スー、2人と出会ったプロの冒険者フィーナ。たくさんの出会いと別れを繰り返しながら世界の果てへ、そして世界の核心へ近づいていきます。王道と言っていい成長物語、未知のものを確かめに行きたいという単純かもしれないけど本当の冒険心、少年と少女と仲間達のまっすぐな思いに、何度も何度も涙がこぼれる、そんなゲームです。
【関連サイト】
Game Arts(PS版グランディア公式サイト)
最後に、感動するゲームの、音楽についてお話したいと思います。