90年代 格闘マンガと格闘ゲーム

幽☆遊☆白書の図
スーパーファミコンでナムコから発売された幽☆遊☆白書2 格闘の章も、ジャンプマンガ原作格闘ゲームの名作
90年代というと、ゲームで言えば、スーパーファミコンや、初代Playstationが大きな市場をもっていた頃。この頃ジャンプでは格闘マンガと呼ばれるジャンルが多くなり、それは、ストリートファイター2(以下スト2)で格闘ゲームが大きなムーブメントを起こす時期と重なります。

80年代同様、非常に大きな売り上げを残したジャンプマンガ原作のゲームはやはりドラゴンボールでした。しかしそれは、神龍の謎のようなアクションゲームから、ドラゴンボール 超武伝闘伝シリーズなどのような対戦格闘ゲームへと変化していました。ドラゴンボールの原作がドラゴンボールを集める冒険活劇中心のストーリーから、サイヤ人との死闘などを描く、バトル中心のストーリーになっていったのとあわせて、何か時代の流れを感じさせるものがあります。

また、この時期のジャンプ系格闘ゲームでぜひご紹介したておきたいのが、アーケードで人気を博した対戦格闘ゲームの、ジョジョの奇妙な冒険です。スト2シリーズで格闘ゲームのノウハウを蓄積したカプコンが、原作の要素をシステムにしっかりと組み込んで作り上げた、格闘ゲームとしてもジャンプマンガゲームとして非常に質の高いソフトです。このゲームが人気が出ていた頃、古本屋などで、ジョジョの奇妙な冒険の原作が売り切れる現象があちこちで起こっていました。ガイドもそうでしたが、無性に原作を読み返したくなるゲームなんですね。マンガ原作もののお手本のようなソフトです。

00年代前半 ゲームボーイに現れた王様

ファミコンの頃、いくつもビッグタイトルを出していたジャンプ原作のゲーム達ですが、実は90年代以降は市場の中での存在感は小さくなっていました。そんな中で、今までの記録を大きく塗り替えるような大人気ソフトになったのがゲームボーイで発売された遊戯王 デュエルモンスターズシリーズです。

原作の遊戯王の中で使われている架空のトレーディングカードゲームがそのまま実際に楽しめてしまうという、なんともファンには夢のようなゲーム。原作同様のカードバトルをしながら、カードを収集し、友達と交換したり、対戦したりもできるゲームになっています。

初代である遊戯王デュエルモンスターズが発売されたのが1998年12月17日で、150万本以上のセールスを記録。その後シリーズを重ね2000年の12月7日に発売された遊戯王デュエルモンスターズ4 最強決闘者戦記(以下遊戯王デュエルモンスターズ4)は220万本以上を販売。マンガ原作のゲームとしてはダントツの歴代1位です。

興味深いのは、この遊戯王 デュエルモンスターズシリーズのわずか2年前にゲームボーイでポケットモンスター(以下ポケモン)シリーズが発売されていくることです。そして最も売れた遊戯王デュエルモンスターズ4は、ポケモンのように、ユーザー複数種類のパッケージの中から1つを選び、通信交換などをすることによってカードがコンプリートできる仕掛けになっています。

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ポケモンはゲームボーイという携帯ハードを、持ち歩き、友達と通信をして、対戦や交換をしてもらうという、1人で完結するゲームではなく、コミュニケーションツールとして友達と遊ぶことで広がりを見せるゲームという、大きな流れを開拓しはじめたソフトです。そういったゲームの流れと遊戯王の成功は密接に関わっているようにも思えます。

こうしてみてみると、ヒットした作品というのは、ゲームとマンガが、ところどころで歩み寄って時代を作っているようにも思えてきます