第3のプラットホーム 携帯電話ゲームの隆盛
電車の中で携帯電話を開いている人、本当に多くなりました。 |
ゲーム機というものは、ゲームハードを所有している人がソフトを買う見込み客になります。例えばニンテンドーDSの販売数は2007年4月時点で1600万台を突破していますが、これを携帯電話に置き換えた場合はどうなるでしょう? もちろん単純な比較をすることはできませんが、携帯電話の契約者数は、同じく2007年4月で約1億人です。純粋なゲーム機と違い、携帯電話はゲームを主目的に買うわけではありませんから、その全ての人がゲームをするわけではありません。しかし、携帯電話をゲームソフトのプラットホームとしてみた場合に、この数字が非常に大きな可能性示唆していることには変わりないことも事実です。
今回は、急成長を遂げている携帯電話のゲームサイト、モバゲータウンをご紹介しながら、今後携帯電話ゲームがゲーム業界にどういう影響を与えるか、考えてみたいと思います。
急成長モバイルゲームサイト モバゲータウン
今の携帯電話のゲームを語る時に、絶対に外すことができないのがモバゲータウンです。モバゲータウンとは、携帯電話でゲームをダウンロードできるサイトで、2006年2月にサービスが開始、2007年5月には500万人を突破するという急成長を見せています。携帯電話でゲームをダウンロードできるサイトは他にもいくつもあります。ましてや、モバゲータウンはauやNTTドコモ、ソフトバンクなどの各キャリアの公式サイトですらありません。こういうサイトを、勝手サイトと呼びますが、勝手サイトはキャリアの公式ポータルサイトで紹介もされませんから、本当に自力で顧客を掴んでいかなければいけないのです。
では、何故、モバゲータウンは急成長することができたのでしょうか。そこには既存のゲームハードではありえない、携帯電話ならではのコンテンツとビジネスモデルがありました。