いくらぐらいするの?
放送は2006年4月1日から関東広域圏、中京広域圏、近畿広域圏の3大広域圏と東日本を中心とした13の県で開始されます。3大広域圏では各放送局の番組が視聴できますが、一部県ではNHKのみの所もあり、順次放送局を増やしていく予定のようです。ニンテンドーDSのDS地上波デジタル放送受信カード(仮称)は年内発売ということだけが発表されていて、具体的な時期についてはまだ分かっていません。また、DS地上波デジタル放送受信カード(仮称)の値段も発表されていません。PC用のワンセグチューナーが1万円程度するので、ニンテンドーDS用のチューナーも1万円前後するのでは、と予想されています。1万5千円のニンテンドーDSの周辺機器として発売されるのですから、1万円を切る価格で提供されることを期待したい所ですね。
実はデータ放送の先駆者だった任天堂
なつかしのサテラビュー。過去に販売されたゲームをデータ放送で配信、なんてサービスもありました。 |
今から11年前の1995年、日本初のデータ放送サービスが実施されました。それはなんと、任天堂によるものでした。任天堂と衛星音楽放送株式会社(セント・ギガ)が協力して行われた、スーパーファミコンアワーです。
当時の任天堂ハードであるスーパーファミコンにサテラビューという衛星データ放送受信用の衛星モデムを取り付け、BSデジタルデータ放送を受信し、ゲームをダウンロードし、スーパーファミコンでプレイしたり、さらにはそのスーパーファミコンの画像、音声とデジタル放送によるラジオ音声とをミキシングして、テレビに出力したり出来ると言う、当時としては最先端中の最先端を走るサービスが展開されていました。そのあまりに先鋭的なサービスは、まさしく時代を10年先取りしていたと言ってもいいものですが、その先鋭性故なのか、普及しきらずに終了を迎えました。
それから11年、任天堂渾身の携帯ゲーム機、ニンテンドーDSがワンセグに対応します。何か因縁のようなもの、あるいは任天堂の執念のようなものを感じるのは私だけでしょうか。
もちろん、ワンセグに対応するからといって、必ずしもニンテンドーDSでデータ放送が扱われるかどうかは、まだ分からない所でもあります。しかし、個人的には2画面、タッチパネルを生かして、サテラビューから11年越しのデータ放送によるサービスを実現して欲しいと願っています。
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