アニメのゲーム化は相性ばっちり?
古くは1986年、『機動戦士Zガンダム ホットスクランブル』というゲームが発売された。主題歌がBGMとなるのは当時かなり衝撃的だったが、今にして思えばかなりチープではあった。
メガドライブで『ふしぎの海のナディア』が発売されたが、発売当時は番組が完結しておらず、オリジナルの展開となる力技だった。この作品のオープニングは、テレビアニメを忠実に再現したカラオケ版という形で当時かなり力の入ったものだった。
これもやはりCD、DVDの大容量となると贅沢に主題歌を使用するゲームが増えてくる。
『ACE』と言う、リアル系ロボットが多数登場する3Dシューティングでは、各タイトルの主題歌のインストゥルメンタルがBGMとして流れた。
版権などの問題があるのだろうが、これに物足りなさを感じたユーザーの希望がかない、後に主題歌を収録した続編と初代の主題歌バージョンが発売され、好評を博した。
歌を収録したゲームとして、歌を重視したアニメが採用されるのは非常に自然な流れだと言えるだろう。
先日劇場版が封切された『マクロスフロンティア』はPSPで『マクロスアルティメットフロンティア 超時空娘々パック』として発売され、高い評価を得ている。
アニメとゲームは非常に親和性が高いと言っていいだろう。
歌とゲームの自然な融合
昨年PSP用タイトルとして話題になった『初音ミク』も、歌入りゲームとしては見逃せない動きだろう。なんと今年はアーケードゲームとして登場するらしい。■関連ガイド記事:ゲームに動画に大人気、初音ミクって?
また歌とRPGの融合として『アルトネリコ』シリーズが展開されており、最新作『アルトネリコ3』はPS3用タイトルとして発売されている。
ただ歌が収録されていると言うだけでなく、進行に合わせて曲が動的に変化するという新システムを搭載しているのも注目度が高い。
『ファイナルファンタジー13』でもBGMに自然な形でボーカル曲が採用されていた。何でも作曲者の奥さん、娘さんがボーカルに参加しているそうだ。まさに坂本龍一氏ばりの家族だと思う。
ちなみに倖田來未、アンジェラ・アキは『ファイナルファンタジー』で主題歌を歌った過去がある。ビッグになったものである。
今やゲーム中に歌が流れるというのは何ら不思議なことではない。
しかしその進化の過程において、ガッサガサの低音質なボーカル曲で歓喜していた頃もあったのだと言う事を忘れないようにしたいものだ。
今回のメールマガジンでは、記事中にうっかり取り上げるのを忘れていた『塊魂』の衝撃についてと、なんと仲間由紀恵の歌が聞けるゲームが有る?というお話を。