と言う話は以前記事にしたが、今回はゲーム音楽の中でも歌に注目してみたい。
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元祖歌入りゲームとは?
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有名なところでは1987年、シューティングゲーム『サイコソルジャー』が挙げられる。アイドルが主役と言う設定のゲームで、プレイ中に絶妙なボーカル曲が流れるというものだった。当時は筐体にレコードが入ってるのではないかと言われたものだ。
また筆者の記憶違いでなければ、後年発売された『メタフォックス』も似た時期に発売されたボーカル入りゲームと言える。縦スクロールシューティングゲームでボス戦になるとボーカルが流れるというなかなか熱い内容だった。
ゲーム基板にはADPCMという音源が載っていることがあり、録音した音声が再生可能だった。主に短いセリフなどに使われていたが、容量などの制約をどうにかすれば、ボーカルもなんとか再生可能だったのである。
その後家庭用ゲームでは1995年に『テイルズ オブ ファンタジア』が発売されてゲームユーザーの度肝を抜いた。
なんとスーパーファミコンソフトにも関わらず、アニメのようにボーカル入りオープニングから始まるのだ(ちなみにスーファミ初、というわけではない)。
これはすごい。ロマンである。
これ以降メディアがCDになり、様々なタイトルがボーカル曲を収録したが、カセットの貴重な容量にボーカルを入れてしまうという発想が実にファンタジアではないか。
ちなみに『ファイナルファンタジーVI』ではなんとオペラシーンが再現されている。ここまで来ればもう何も言うことはない。ナイスファンタジーである。
そしてPCエンジンのCD-ROM、メガドライブのメガCDなどからは生演奏、ボーカルが散見されるようになってくる。