動画配信の充実
一応、ビデオカテゴリは期待通りの拡充となった。 |
だが筆者が期待する音楽配信は発表されなかった。
PSP goを生かす意味でもぜひ実現して欲しいサービスだ。
そのほか海外で発表済みのPSPによるコミック配信が国内でも実施されることになった。
筆者は一度コミックをスキャニングして携帯電話用サイズに変換、携帯電話に転送してみてみたことがあるが、ある程度の液晶サイズならば意外に快適に読める。スキャンの手間が尋常ではないので数ページで諦めたが、PSPの画面サイズなら実用的だろう。
とはいえ、外出先で気軽に購入とはいかないのが悔やまれる。筆者としては辛抱強くPSP Phoneの登場を期待したい。
PSPの値下げ
筆者の個人的に一番驚いたのがPSPの値下げだ。10月1日からおよそ3,000円引きとなる16,800円での発売となる。以前から噂には上っていたが、これで26,800円のPSP goと比べて10,000円の価格差がついてしまった。UMDスロットのあるPSPからUMDスロットのないPSPに、10,000円多く払って乗り換えるというのはちょっと抵抗を感じてしまう。
いよいよPSP goを本気で売る気があるのか疑問に感じる。
思うにPSP goは売れないだろう。SCEも重々承知に違いない。
PSP goは単体でしっかりと黒字になるだろうし、ダウンロードオンリーの収益性を測るための重要なテストケースとなるのだろう。
期待の大きすぎたTGS
今回は新作映像、試遊ともに充実したTGSだったと思う。PS3、PSPの新サービスも発表され、Wiiのようなゲームも可能にするモーションコントローラも来春の発売が発表され、いくつかの対応ソフトも明らかになった。
またPSP goの実物も体験でき、多数の周辺機器も紹介された。
それでも物足りなく思ってしまうのは、開催前の期待が大きすぎたからだろうか。
開催前になれば毎回PS2との互換が噂に上り、発表されないままの「あのソフト」の最新作も期待され続ける。ある意味、SCEは大きなハンデを背負ったままなのかもしれない。