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話題の新型、PSP goは買うべきか?(2ページ目)

E3で発表された話題の新型、PSP go。UMDがなくダウンロード購入に特化したモデルだが、このモデルは買いだろうか?

山道 健介

執筆者:山道 健介

プレイステーションガイド

PSP goはどこで買う?

現状、PSP goは小売で歓迎されていない。
そりゃそうだ。
ゲーム機は売るがゲームソフトはおうちでダウンロード購入してくださいね、というのではビジネスにならない。ゲーム機本体の利ザヤが非常に低いのは周知の事実だ。
近年はiPhoneを携帯ゲーム機の新たなライバルと見なす分析が大流行だが、iPhone・iPod touchはゲーム売り場には置いていない。
この先メーカーと小売りとして良好な関係を保つためにはどうするだろう?
おそらくはゲームソフトのキオスク端末を置き、そこでダウンロード購入というスキームは用意されているだろう。
もし将来SCEが、PSPを完全なるダウンロード用端末へと育てていくつもりだとしたら、その過渡期となるPSP goは非常に重要な役割を持つゲーム機になるだろう。しかしその場合、小売店はパッケージから脱皮するプラットフォームの手助けをすることになる。やがて自分が滅びると知りながら、だ。
これは現実的ではない。

PSP goはあくまでバリエーションの一つであり、小売も潤う道が残されている…ということでなければ話の辻褄が合わないのである。この辺の辻褄をどう合わせてくるかが注目される。

パッケージは駆逐される?

先月行っていたアンケートは、この先ゲームがダウンロード主流になるかどうか、であった。
結果は以下のとおり。


思った以上にダウンロードの未来は明るいと捉えられているようだ。
もちろんパッケージがなくなるということはなく、従来以上にダウンロードが「購入方法のバリエーションの一つ」として受け入れられるだろう、と考えられているように受け取れる。
実際PlaysationStoreのダウンロード購入は非常に使いやすく、特に、購入したタイトルは(購入した端末なら)何度でも再ダウンロード可能というのは非常に便利だ。
先日PS3が故障した際、HDDの初期化を余儀なくされたが、ダウンロード購入したタイトルは何一つ無駄になることなく、すべて再ダウンロードできた。

だが、パッケージの「所有欲を満たしてくれる」という魅力は重要だ。
PSP goの場合、パッケージの魅力とダウンロードの魅力は合致しない。
手元に置いておきたければパッケージを購入するしかないが、そうするとPSP goでは遊べない。
ダウンロード購入するとパッケージが入手できない。

現在ダウンロード購入の真価が最も発揮されるのは、1,000円を切るような安価なタイトルではないだろうか。フルプライスのタイトルはどうしても所有欲がついてまわる。
すると、どうしてもパッケージ版を購入してPSP goで遊ぶという手法が満たされなければならない。

PSP goがどれだけ魅力的な端末であっても、悩ましい問題は多い。
消費者が悩んでしまうのは、ビジョンがしっかりしていないからなのではないだろうか?
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