リモコン地獄
ありがちな図ですね。コレが一つになってくれたら…。 |
家電が多くなると管理が大変である。
何本ものリモコンを点在させるのも美しくないので、次のステップとしては幾つものリモコンを一つに統合しようとマルチリモコンを購入することになる。
頑張ってせっせと登録するのだが、やがてプリセットされたデータに満足できなくなる。で、手持ちのリモコンの信号を覚えてくれる学習リモコンを購入することになる。
これもまぁ説明書とにらめっこしながら学習させていき、ようやく自分の思い通りのリモコンが完成。
すると家族が
「HDDレコーダー見たいんだけど?」
「あ、じゃあマクロ1のボタンを長押ししてから、テレビ入力をコンポーネントに、アンプをレコーダーにセットして」
「???」
という、自分以外は録画した番組すら観られない状況がやってくる…。
という漫画のような負の連鎖を味わっている人もいるのではないだろうか。
今回はそんなリモコン地獄から開放されるかもしれない『究極のリモコン』をご紹介しよう。
これ一個あればもう何も要らない
見よ、この雄姿! |
筆者が去年購入してから手放せなくなってしまった、とても便利な究極のリモコンである。
まず「HDDレコーダーの番組が観たい」と思ったとしよう。
リモコン上部の液晶から「HDD VIDEOをみる」の横のボタンを押す。
これが「アクティビティ」と呼ばれるボタンで、これを選択することにより必要な機器をすべて起動させてくれるのである。
まずテレビを起動。
そしてアンプ、HDDレコーダーを次々に起動。
テレビの入力を「HDMI1」に切り替え。
アンプの入力を「HDD&DVD」に切り替え。
ここまでをオートでやってくれるので、あとは番組を選んで再生するだけとなる。
そして次に「ゲームがやりたい」と思ったとしよう。
リモコン最上部の「Activities」というボタンを押す。
液晶から「Gameをする」の横のボタンを押す。
テレビとアンプはついている(という事をリモコンが覚えている)ので、テレビの入力を「HDMI2」に切り替え。
アンプの入力を「Game」に切り替え。
設定によってはHDDレコーダーの電源を落としてくれる。
あとはPS3の電源を手でつけなければいけないわけだが、ここまでのことは自動でやってくれるのである。
最後に電源ボタンを押せば、それまでにオンにしたすべての機器がいっせいにオフになる。
こんな夢のリモコンが簡単な設定で使用できるのである!
というのはまぁ謳い文句であって、実際には設定地獄が待っている。
次ページでその設定地獄の一幕を紹介しよう。