「実績」のシステムとは?

 
資金力がモノを言う。
「一部の力のあるパブリッシャーは『実績』をエサにして受注を集めているとしか思えないことも多々あります。
現状、DSソフトやWiiのソフトは量販店・複合店ならほぼ全部のソフトを最低1本は仕入れますので、発売しただけで数千本の出荷が確保されることになります。
うちみたいな弱小店は真似できませんが、その分『実績』が積めないことになるので、量販店・複合店との『差』はますます広がっていくわけです(ゲームショップ経営者)」

大型店舗はあらゆるソフトを仕入れる代わりに、人気ソフトも大幅に確保できるというわけである。経営者がそっと教えてくれた「例えば、○○シリーズはとても売れるとは思えませんが、全タイトルを複数本仕入れた大型店は少なくないと思います」…それが実績となる、という話はとてもリアルだ。
ゲームショップ従業員は試遊台について、専門店にこそ必要なものもあるのに「むしろ大型店にしかないものが多いです」と語る。

「以前メーカーの人に言ったこともありました。私の勤務している店でも置けるような小さめの試遊台でさえそういう機器が設置できるかどうかはそれまでの販売実績で決定されるため、何度言っても伝わりませんでした(ゲームショップ従業員)」

やはりここでも「実績」がものを言うようだ。

相手はハナからゲームで利益を出す気がないわけだから、まともな営業をしているゲーム専門店はひとたまりもない。新品は極端に利幅が少なく、ハードウェアはさらに利幅がないと聞く。新品の販売だけでは店舗の維持も難しいだろう。

そうやって同様の価格競争を強いられるゲーム専門店が、頼らざるを得ないのが「中古売買」である。